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2022年WECカレンダー発表。セブリングで開幕、富士6時間レースは9月開催に

2021年08月20日 19:21  AUTOSPORT web

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2021年にWEC初開催となったイタリア・モンツァ。2022年もカレンダー入りしている
8月20日、FIA WEC世界耐久選手権は“シーズン10”となる2022年シーズンのレースカレンダーを、ACOフランス西部自動車クラブのビデオ・カンファレンスのなかで発表した。2021年に当初予定されていたカレンダーと同様の、6つのイベントで構成されている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、昨年9月のル・マンで発表された2021年カレンダーは、過去2シーズンのようにふたつの年をまたぐものではなく、単一の年内で完結する全6戦へと縮小されたものとなった。

 さらに当初予定していたアメリカ・セブリングでのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権との共催イベント“スーパーセブリング”は、渡航制限の問題から中止に。代わって、ポルトガル・ポルティマオでの8時間レースが無観客で開催された。

 2021年カレンダーはその後も富士6時間レースがキャンセルとなり、現在開催されている第4戦ル・マン24時間のあとは、バーレーンで2レースを開催する形へと変更されている。

 今回発表された2022年カレンダーは、2021年に当初予定されていた6レース、すなわちセブリング、スパ・フランコルシャン、ル・マン、モンツァ、富士、バーレーンという単年構成となっており、シリーズは再び“スーパーセブリング”でのシリーズ開幕を目指すこととなった。

 シリーズは7戦目のレース開催も模索していたが、最終的にはコストを理由に見送られている。

 なお、セブリングでは開幕戦前にシリーズの公式テスト“プロローグ”も予定されている。また現在のところ、セブリング戦を除きIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権カレンダーとの日程のバッティングはない。

「我々の目標は、マニュファクチャラーとチームにとって困難だった過去18カ月のなかで、グローバルかつ費用効果の高いパッケージを作成することだった」とWECのCEOであるフレデリック・ルキアンは述べている。

「2022年のカレンダーで、クラシックなレーストラックと耐久レースの伝統の、完璧な融合を実現した。この“シーズン10”のスケジュールは、レースの参戦者とファンの双方から人気を得るものと確信している」

 ACO会長のピエール・フィヨンは、2022年のカレンダーは「コストを抑えながら、チームの露出を最大化する」ように作られたと述べている。

「モーターレースのカレンダーはこれまで、現在のパンデミックのような混乱にさらされたことはなく、このスケジュールは明らかに現在の状況を反映したものだ」とフィヨン。

「エキサイティングなシーズン10に向け、3月にアメリカでお会いできることを、楽しみにしている」

 なお、JAF日本自動車連盟が8月6日に公表している2022年の国際モータースポーツ登録申請一覧では、WEC富士戦は「10月7~9日」と記載されていた。

■2022年WEC世界耐久選手権 暫定カレンダー(2021年8月20日発表)
Rd.DateEventTest3月12~13日セブリング(アメリカ)13月18日セブリング1000マイル (アメリカ)25月7日スパ・フランコルシャン6時間(ベルギー)36月11~12日ル・マン24時間(フランス)47月10日モンツァ6時間(イタリア)59月11日富士6時間(日本)611月12日バーレーン8時間(バーレーン)