フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、カルロス・サインツがフェラーリでの最初のシーズンにおいて、チームに慣れようとしている姿に感心したというが、サインツにはレースの週末をミスなくまとめる必要があると主張した。
2021年シーズンの前半戦において、サインツは第3戦ポルトガルGPと第7戦フランスGPを除く9レースでトップ10フィニッシュを果たしており、冬の間にチームを移籍したドライバーのなかでも好成績を残している。
ドライバーズランキングでは、サインツは現在6位につけている。チームメイトのシャルル・ルクレールを3ポイント上回っているが、ルクレールは第5戦モナコGPで決勝を走ることができなかったため、しっかりとポイントを獲得できていないとも言えるだろう。
だがサマーブレイクの前を前に、サインツはミスのない週末はなかったと認めていた。ビノットはサインツに対し、シーズン後半は安定して目標を達成することを期待している。
「私がシーズン後半に彼に対して期待していることは、すでに彼自身が言っていると思う。彼はひとつの週末全体をまとめることができておらず、常にあちこちでミスがある。それが予選やスタート、レース中であろうとそうでなかろうとね」とビノットは語った。
「だから私は彼がチームやマシンについて学び続けていくことを期待している。そうしてすぐに、彼が週末全体をまとめることができればいいのだが。彼にとってはそれが重要なことだ」
サインツのペースや好成績は、事実上ルクレールと肩を並べているものだが、それらはビノットにとって驚きではなかった。というのもサインツと契約する前に、フェラーリは広範囲にわたってサインツのことを詳細に調査してきたからだ。
「驚いてはいない。なぜなら我々が決断を下し、彼に連絡をとってオファーをした時に、我々は数多くの分析をしていて、彼が力強いレーサーであること、レースでは非常に安定していることをわかっていたからだ」
「そのうえ彼は速い。F1にデビューして以来、彼は速いということを証明してきた。スクーデリア・トロロッソでの最初のシーズンでは、彼のチームメイトがマックス(・フェルスタッペン)で、1年目になんとかうまくやっていたことを忘れてはならない」
「ランド(・ノリス)との昨シーズンを見ても、彼は非常によくやっていた。我々はランドがどれほど力のあるドライバーかを理解しているし、彼は今年もそれを示している。だから我々は、彼がどれほど優秀か、どれほど速いかということに驚いていない」