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「屋台のような店舗」ティーエイチ プロダクツ初の直営店をオープン、アーカイヴアイテムや家具も販売

2021年08月20日 00:02  Fashionsnap.com

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th products sendagaya Image by: FASHIONSNAP
堀内太郎が手掛ける「ティーエイチ プロダクツ(th products)」が、ブランド初の直営店「th products sendagaya」を千駄ヶ谷エリアに出店する。8月21日のオープンに先駆けて店舗の内部が公開された。

 ティーエイチ プロダクツは、メンズブランドとして2018年秋冬シーズンにデビュー。2020年秋冬コレクションをもってウィメンズブランド「タロウ ホリウチ(TARO HORIUCHI)」を休止して以降は、ティーエイチ プロダクツからウィメンズとメンズのアイテムを発表している。日々の生活に溶け込むようなシンプルなプロダクトを提案し、実用性や快適さ、規律、品質を意識したウェアが揃う。

 初の直営店は北参道駅から徒歩約7分、千駄ヶ谷小学校近くに出店。同氏の姉である堀内晶子氏が代表を務める「ギャラリーサーティーエイト(Gallery 38)」に併設している。外観はガラス張りで、まず目に飛び込むのは単管パイプやクランプといった建築現場で使用される資材を用いた什器。外からでは巨大な機械のようにも見える無機質なデザインだが、パイプ部分がラックの役割を果たしている。店舗と什器デザインは多目的建築「スクワット(SKWAT)」などを手掛けるDAIKEI MILLSが担当。出店のプロジェクトは昨年から進み始めたといい、試着に関する問い合わせや、「家具の実物を見たい」といった声が顧客から寄せられたことが直営店を出店するきっかけとなった。堀内氏は出店の背景について「コロナ禍で海外に行けなくなり時間が出来た中で生まれた新しい試みのひとつ。卸ではより新しいアイテムやシーズン性が重視されるが、自分たちのお店ではそうではなく、シーズン問わず好きなアイテムを手に取れる場所にできたら」と話し、過去に展開していた好評だったアイテムも取り扱うという。
 店舗のある場所はギャラリーのバックヤードとして使われていたスペースで、元々あった家具を無くし、店内は可動性を備えた什器のみで構成した。「この店舗は移動できる屋台のようなもの。什器の組み立て方次第で、倍の幅や高さのラックを作れたり、花瓶を取り付けたりすることもできる。ティーエイチではバッグやウェアにリング型のカラビナをつけることでひとつのアイテムの機能を変化させていて、そういった要素を店舗の什器にも反映している」(堀内氏)。什器にロール状に取り付けられたグレーの生地の部分は、必要に応じてシーズンヴィジュアルのポスターやラッピングペーパーなどに付け替えることも可能だという。

 店頭では2021年秋冬コレクションをはじめ、過去に発表したアイテムや、DAIKEI MILLSと協業した家具、堀内氏が「トゥエルブブックス(twelvebooks)」から監修・セレクトしたアートブックなどが並ぶ。また、オープン記念アイテムとして、レザーブランド「ブラックミーンズ(blackmeans)」とのサークルポーチ(2万7500円)や、抗菌防臭機能を備えた「フィットフォー(fitfor)」とのTシャツ(1万4300円/いずれも税込)などコラボレーションアイテムが販売される。今後は可変性の高い什器の特性を活かし、イベントやポップアップの開催なども視野に入れているという。

■th products sendagayaオープン日:2021年8月21日(土)住所:東京都渋谷区神宮前2-30-28営業日:毎週土曜日・日曜日/不定休営業時間:13:00~20:00th products Websiteth products Instagram ■商品に関する問い合わせ先th products:03-6300-4461