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ボブ・ディラン、56年前の少女への性的虐待疑惑を否定「強く反論するつもりだ」

2021年08月18日 11:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

報道は「事実に反する」と否定したボブ・ディラン
米シンガーソングライターのボブ・ディラン(80)が、56年前に12歳の少女に性的虐待を行ったとしてある女性に提訴された。これに対しボブの広報担当者は「虚偽の主張だ」と否定、裁判で反論する姿勢だと伝えている。

『Page Six』は現地時間16日、『風に吹かれて』『ライク・ア・ローリング・ストーン』などの大ヒット曲で知られるボブ・ディランが、1965年に12歳の少女に性的虐待をした疑いで訴えられたことを報じた。

訴訟は現地時間13日、米コネチカット州グリニッジに住む現在68歳の「J.C.」と名乗る女性が申し立てたもので、当時ボブが「ミュージシャンとしての地位を利用して原告を手なずけ、性的虐待をする計画の一環として彼女の信頼を得て、コントロールした」と主張している。

J.C.さんの代理人によってニューヨーク州の裁判所に提出された書類によると、ボブは彼女に暴行、偽装監禁、精神的苦痛を与えたことで提訴されたという。

当時12歳だったJ.C.さんと親交を深めたボブは、彼女に薬物やアルコールを与えたり暴力による脅しなどを用いて、1965年4月~5月の6週間にわたって性的虐待を働いた。これらは複数回発生しており、いくつかはニューヨークにある有名なチェルシー・ホテルで行われたという。

ボブの行為は「彼女の同意を得ることなく意図的に行われた、略奪的かつ性的で不法な虐待である」と記載されている。

これによりJ.C.さんが「深刻な精神的苦痛と苦悩、屈辱と恥ずかしさ、そして経済的損失を被った。今日まで精神的な苦痛を伴い、心理的なダメージを受けている」と述べ、「虐待による精神的な影響が長く続いたため、医療機関での治療を受けなければならなかった」と加えている。

また「彼女が受けたうつ病、屈辱感、不安感などの影響は永久的かつ持続的なものであり、通常の活動に参加することができなくなった」と訴え、ボブに対して損害賠償と陪審員裁判を求めた。損害賠償額については明示されていない。

これに対しボブの広報担当者は「56年前の主張は虚偽であり、力強く反論するつもりだ」と述べ、事実関係を強く否定した。

J.C.さんの弁護士ダニエル・アイザック氏は「訴状がそのことを物語っている」と述べ、「彼女は問題となった時間帯に、ボブと一緒にいたことを疑われないような多くの情報を提供してくれた」と説明。その内容について「入手できる限りの最善の調査によって確認できた」と伝えている。

画像2枚目は『Bob Dylan 2019年8月14日付Instagram「December 1965 Photo by Don Hunstein」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)