インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されているNTTインディカー・シリーズ第12戦。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからスポット参戦するクリスチャン・ルンガーは、デビューレースの予選でインディカーの強豪ドライバーを抑え、予選4番手を獲得した。
ルンガーはアルピーヌF1の育成ドライバーで、2021シーズンはARTグランプリからF2に参戦している。
ルンガーはサマーブレイク中にバーバー・モータースポーツパークで行われたインディカー・テストにオリバー・アスキューと共にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから参加。そのテストで好感触を与え、今回インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースでスポット参戦へと至った。
プラクティスでは、27周を走行しチームメイトのグラハム・レイホールのひとつ上となる7番手タイムを記録したルンガーは、グループ2から予選Q1へと挑む。
チャンピオンを争うドライバーが参加したグループ2の走行でルンガーは好アタックを見せ、アレクサンダー・ロッシに次ぐ2番手タイムを記録。赤旗も功を奏し、Q1を突破する。
ポールポジションを12台で争うファスト12。ルンガーは、早めにアタックを行いブラックタイヤでは2番手タイム。さらにレッドタイヤに変更するとタイムを更新。
ポールポジションのパト・オワードとは0.0286秒差の1分10秒7433を記録。デビューレースの予選で4番手と好グリッドを獲得した。
「家を出た時は、今このポジションにいるとは思っていなかったよ。まだ家族は寝ているよ。朝起きたらびっくりするだろうね。4番手で満足している。期待していなかったので、より嬉しいよ」
「ここに来られてとても嬉しい。ファンに会えるだけでもすごいこと。今シーズンは、F2のひとつかふたつのレースでファンが訪れていたけど、収容人数は半分。だから、アメリカに来て、たくさんの人が近くにいて和えることは素晴らしいことだ」
「ただ楽しんでいるよ。ここで自分自身を証明するのは素晴らしいことだね。今のところ見栄えはいいかんじだ。けど、このポジションにいることを期待していなかった。明日どうなるか楽しみだね」とルンガーは予選後に語っている。
来シーズン、3台体制が噂されるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング。ルンガーは決勝で活躍を見せ、その候補となるだろうか?