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武道や格闘技を習う女性が増加 ジュングループは“本格”空手道場を立ち上げ

2021年08月14日 11:02  Fashionsnap.com

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「ナージー空手クラブ」のヴィジュアル Image by: ジュン
ジュングループが運営する「ナージー アクティブ スタジオ(nergy active studio)」(※今年7月に「ビーアイエフ バイ ナージー(B.I.F by NERGY)」から名称変更)が、女性限定の「ナージー空手クラブ(nergy karate club)」を開講した。ナージー アクティブ スタジオでは武道をコンセプトにしたフィットネスプログラムを提供しているが、利用者から「より本格的に空手を学びたい」という声が多く寄せられたことを機に立ち上げたという。

 ナージー空手クラブでは、全日本空手道選手権大会を4連覇した実績を持つ宇佐美里香氏を師範に迎え、松濤館流を主とした稽古を実施。指導員にはナショナルチームサポートにも携わる川崎衣美子氏をはじめ、国際大会などで入賞経験を持つ空手家が名を連ねる。サポーズデザインオフィス(SUPPOSE DESIGN OFFICE)の谷尻誠が内装デザインを監修したスタジオでレッスンを受けられるのも従来の空手道場にはない特長の一つで、道着のレンタルにも対応するため手ぶらで通うことができる。一般部のほか、幼年部・少女部向けのプログラムも用意している。

 ナージーによると、フィットネスジム業界は利用者の多くが約3ヶ月で退会する傾向にあるが、ナージー アクティブ スタジオでは多くの会員が1年以上継続して通っているという。空手クラブの開講については、B.I.F(武道フィットネス)プログラムを中心にスタジオを利用する30~40代から要望が多く届いた。「一般的に空手というと、男の人が多くて怖そう、汗臭そう、などのイメージをお持ちの方が多いのが現状です。女性が空手に興味を持ち、実際に始めたいと思った際に、道場選びで『やっぱり辞めよう』と思われる方を少しでも減らしたいと思い、開講に至りました」(プレス担当者)。ただ体を動かすだけではなく、「心のストレスに打ち勝つ」といったコロナ禍で生まれた新たなニーズに応えることも目的の一つに据えている。
 近年は空手以外にも、キックボクシングやブラジリアン柔術といった武道・格闘技を習い事として楽しむ女性が増えている。ブラジリアン柔術ジム「カルペディエム(CARPE DIEM)」では女性の練習生が徐々に増えており、青山道場の会員の男女比は全体で10対1だが、新規入会者のみで見ると5対1と女性の比率が上がっている。
 柔術と聞くと「男性の格闘技」のイメージが先行しがちだが、7ヶ月前にカルペディエムに入会した大手下着メーカー勤務の40代女性は「格闘技であることを忘れてしまうくらい、先生方が優しく指導してくれる」と話す。また、体作りへの効果もあったという。「以前からボディケアをしたいと考えていて、今までもパーソナルやジムに通った経験はあったものの、成果を感じたことはありませんでした。ブラジリアン柔術に対しても半信半疑でしたが、新しいことへの期待感もありスタートしました。柔術どころか運動さえ約10年ぶりだったので、始めた当初は体中が筋肉痛になりましたが、腹筋がついて気になるお腹まわりがスッキリして、ボディラインが明らかに変わりました。稽古中は仕事などで経験しない思考力を使うので、新しい発見や技を覚えていく過程も楽しんでいます」。
 先日閉幕した東京オリンピックでは、空手女子形で清水希容選手が銀メダルを獲得。迫真の演武を披露する姿が注目を集めた。ボクシング女子フェザー級では入江聖奈選手が優勝したことも話題となった。五輪での女性選手の活躍から影響を受けて、これまで武道や格闘技に馴染みのなかった女性にとっても身近なスポーツとして浸透していくかもしれない。

■ナージー空手クラブ:公式サイト■カルペディエム:公式サイト