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フェルスタッペン、レッドブルF1に“陣営”は存在しないと主張「重要なのはともに仕事をするチーム」

2021年08月14日 07:11  AUTOSPORT web

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2021年F1第9戦オーストリアGP マックス・フェルスタッペン&セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
マックス・フェルスタッペンは、今シーズンのレッドブルには異なる陣営が存在するのではないかという質問を一蹴し、現在のレッドブルは世界タイトルを追い求める、巨大で一致団結したチームだと述べている。

「重要なのはともに仕事をするチームだ」と今週フェルスタッペンは『Channel 4 F1』に語った。「完全に両方の陣営がね。陣営なんて呼び方もしたくない。なぜなら僕たちはチームであり、陣営なんてものはないんだ」

 それは2018年からは明らかに大きく異なることだ。当時フェルスタッペンはダニエル・リカルドと組んでおり、シーズンを通してレッドブルのガレージのふたつの陣営の間では摩擦が起きていた。リカルドは巧妙に追い込まれたと感じたと語っており、同シーズン末に正式にルノーへ移籍した。

 リカルドの後釜にはまずピエール・ガスリーが据えられ、次にアレクサンダー・アルボンに変わった。だがふたりとも、タイトル争いのシーズンを維持するためにチーム上層部が求める、ある種の一貫性を発揮することができなかった。

 セルジオ・ペレスは、レッドブルがコンストラクターズ選手権でメルセデスと並ぶための助けになっており、フェルスタッペンとは仕事上の良い関係を築いているようだ。

「彼がチームに加わったのは素晴らしいことだった。両方のマシンがポイントを獲得することは非常に重要だ」とフェルスタッペンは述べた。

「挑戦することがあるのはいいことだよ。でもチェコが今の時点でチームメイトになっていることをとても喜んでいる。彼は素晴らしい仕事をしている」

 しかしチームは、今シーズン末以降もペレスがレッドブルに残るか否かの決定をまだ発表していない。

「自分の将来について早く知ることができる方がいいのは間違いない」とペレスは最近ハンガリーでメディアに語った。

「でもチームではとても快適なポジションにいるし将来についてもそうだ。だから心配することは何もないよ」

「ベルギーで自分の将来について知ることになると思う。僕は状況に満足しているし、他のところを見る理由はない」

 フェルスタッペンは、誰が来年のラインアップになるかについての議論に関わりたくないと明かした。

「チームメイトが誰になろうと関係ない。僕は常に自分を信じているし、常に素晴らしい仕事ができるという自信を持っている。だから彼らが誰を僕のチームメイトにしようが関係ない」

 だが少なくとも今後数週間は、フェルスタッペンはF1における政治に関するすべてのことを忘れることができる。フェルスタッペンはガールフレンドのケリー・ピケと待望の夏季休暇に向かうのだ。

 フェルスタッペンによると、ケリーの父親が3度のF1世界チャンピオンであるネルソン・ピケであるという事実に、それほど影響は受けていないという。

「もちろん彼はF1の伝説だ。でも僕には自分のキャリアがあり、自分の選択がある。自分を他のドライバーと比べたりはしない。その方が僕には合っているんだ」