ポルシェ、GM、フォードで活躍し、現在はスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(グリッケンハウス・レーシング)に所属してWEC世界耐久選手権のル・マン・ハイパーカークラスを戦うリチャード・ウエストブルックは、アメリカのプライベーターチームが最初から高いレベルのパフォーマンスを発揮していると感じており、それがル・マン24時間レースに向けての自信につながっていると述べた。
「彼らのレベルは本当に高い」とウエストブルックはSportscar365に対して語った。
「ニュルブルクリンク24時間レースで一緒に仕事をしたことがあるので、ポディウム(・アドバンスド・テクノロジーズ)のメンバーがどんな人たちなのかは知っている。彼らはとても賢いエンジニアで、優秀な若い人材もいる。彼らはとても前向きなんだ」
「一方、彼らは明らかにWECのようなシリーズでの経験が不足していた。だが、そこにヨーストのメンバーがやってきて、大いに力を発揮してくれた。彼はプログラムを大きく、大きく引き上げてくれたんだ」
経験豊富なイギリス人は、そのチームを「まるでワークスのようだ」と評する。
「ポディウムとヨーストのおかげで、レベルは一段と高くなったと感じている」とウエストブルック。
「しかし、それと同時にジム(・グリッケンハウス)の場合は家族のようなチームだ。プロフェッショリズムという点ではファクトリーチーム(メーカーワークスチーム)に匹敵するものがある」
「ミシュランと(エンジンビルダーの)ピポ・モチュールとのサポートなど、本当に多くの人が関わっている」
「それはファクトリー全体の努力のように感じられ、そうでなければならない。彼らがハイパーカーのプログラムに関わっているのは、単純に『ハイパーカーをやっている』と言いたいからではないのだからね」
「彼らは外に出て、なにか特別なことをしたいと考えている。そのためには全力で取り組むしかないんだ。彼らは間違いなくそれをやっている。僕はそう言い切ることができるよ」
「彼らは手間を惜しまず、何事にも本当に全力で取り組んでいるんだ」
「僕たちはアゲインストのなかで努力を続けてきた。クルマは2月に造られたばかりで、去年の12月にはまだナプキンに描かれた絵だった。僕たちは長い道のりを歩んでここまでやってきたんだ」