8月12日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているモンスターエナジー・ヤマハMotoGPは声明を発表し、レッドブル・リンクで開催される第11戦オーストリアGPにマーベリック・ビニャーレスをエントリーから取り下げることを決定した。
先週末に同地で開催された第10戦スティリアGPの決勝レースで、ビニャーレスが原因不明の不規則なバイクの操作を行ったことにより、チームはビニャーレスを欠場させる判断を下した。
ヤマハの決定は、過去数日間のテレメトリとデータの分析に基づくもので、ライダーの行動がヤマハYZR-M1のエンジンに重大なダメージを与える可能性があり、本人に深刻なリスクを引き起こし、他のライダーにも危険をもたらす可能性があることから決定された。
ヤマハからの声明にはどのような問題行為があったかの詳細は記載されていないが、第10戦スティリアGPのレースでビニャーレスが何度もレブリミットまでエンジンを回して走行していたことを現地にいたメディア関係者が明かしている。
また、チームは第11戦オーストリアGPに代役ライダーを起用せず、第12戦以降の決定は状況をより詳細に分析し、ヤマハとライダーとの間でさらに協議をするという。
ヤマハ発動機と2022年まで契約を締結していたビニャーレスは、6月末に今シーズン限りで契約を終了することをヤマハに要請しており、2年契約を途中解除してチームを去ることになっている。