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森見登美彦✕上田誠『四畳半タイムマシンブルース』、アニメ化が決定

2021年08月12日 12:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
森見登美彦による小説『四畳半神話大系』(角川文庫刊)と上田誠による戯曲『サマータイムマシン・ブルース』(早川書房刊)から登場した小説『四畳半タイムマシンブルース』(著・森見登美彦/原案・上田誠/KADOKAWA刊)がアニメ化されることが決定。メインスタッフ情報が公開された。

2005年に発売、2010年にフジテレビ“ノイタミナ”にてTVアニメ化され、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門でTVアニメ初となる大賞を受賞した『四畳半神話大系』。そして、2001年の初演以来4度の舞台化、2005年には実写映画化もされた『サマータイムマシン・ブルース』。異なるフィールドでともに熱狂的なファンを生み、青春SFの金字塔として長く愛され続けてきた2作が、昨年7月に悪魔的融合を遂げた『四畳半タイムマシンブルース』は、発売されるやいなや1カ月で10万部を超えるベストセラーとなった。

そして今回、『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』『ペンギン・ハイウェイ』に続くアニメ化4度目のタッグとなる上田誠脚本によりアニメ化。小説に続き映像化でも、互いに信頼をよせる盟友たちの代表作がひとつになった、熱いコラボレーションが実現した。

水没したクーラーのリモコンを求めて昨日へGO!タイムトラベラーの自覚に欠ける悪友が勝手に過去を改変して世界は消滅の危機を迎える。そして、ひそかに想いを寄せる彼女がひた隠しにする秘密……。TVアニメでも人気となった『四畳半神話大系』の登場人物たちが『サマータイムマシン・ブルース』の世界で右往左往する原作小説『四畳半タイムマシンブルース』。本作のアニメ化にあたり、TVアニメ『四畳半神話大系』、劇場アニメ『夜は短し歩けよ乙女』で、湯浅政明監督のもと主要スタッフとして参加した夏目真悟が監督を務め、脚本を上田誠、キャラクター原案を中村佑介が担当するなど、森見登美彦原作のアニメ化ではお馴染みの顔ぶれが集結する。そして、アニメーション制作をサイエンスSARUが担当する。
○●『四畳半タイムマシンブルース』アニメ化決定PV

ここでは、監督・夏目真悟、原作・森見登美彦、脚本・上田誠、キャラクター原案・中村佑介からのコメントとともに、『四畳半神話大系』の監督・湯浅政明から寄せられたアニメ化に向けての応援イラストコメントを紹介しよう。

◎監督:夏目真悟のコメント
「四畳半神話大系」のアニメ放送から10年以上経ちましたが、「四畳半タイムマシンブルース」を読み始めた途端、一気にあの時の感覚が甦りました。
この懐かしさをみなさんと共有できるようアニメ化、頑張ります。合わせて“サマータイムマシン・ブルース”という新しい感覚も楽しんでもらえるよう、更に邁進するつもりです。

◎原作:森見登美彦のコメント
そうなれば嬉しいな、けれどもそんなウマイ話はないだろうな、と思っていたのに、まさか本当にアニメ化が実現するとは……。作者のひとりとして嬉しいかぎりです。四畳半の夏、タイムマシンの夏を楽しみにしております。

◎脚本:上田誠のコメント
人類史上もっとも暑苦しく不毛な青春SF奇譚が、中村さんの熱のこもったキャラクターと、湯浅監督の湯のような熱量をひきついだ、これまた名前さえ夏らしい夏目監督によってアニメになります。より三層くらい暑いです。
原作の森見さんと僕のここまでの経緯はたいへん入り組んでおり、「四畳半神話大系」と「サマータイムマシン・ブルース」というふたつの作品が、時空をまたいでくんずほぐれつしたすえこうなりました。物語も負けじと入り組んでいますが、因果の糸をかいくぐり駆け抜けたはてには、涼やかなクーラーの風と夏の夕暮れが待っておりましょう。

◎キャラクター原案:中村佑介のコメント
アニメ「四畳半神話大系」放送からもう11年。新入生も増え、卒業生の写真も抱え、あの頃と同じメンツはまだ同じ四畳半でドンチャン騒ぎを続けていました。ドアの鍵は開けておりますので、懐かしい顔のあなたもぜひ久しぶりにお立ち寄りください。相変わらずクーラーはありませんが、冷やしたラムネくらいはご用意してありますとも。

『四畳半タイムマシンブルース』の詳細は公式サイトおよび公式Twitter(@4andahalf_tmb)にて。