森見登美彦の小説「四畳半タイムマシンブルース」のアニメ化が決定した。
【大きな画像をもっと見る】「四畳半タイムマシンブルース」は、2005年に刊行され、2010年にTVアニメ化も果たした森見の小説「四畳半神話大系」と、2001年の初演以来4度の舞台化、2005年には実写映画化もされた上田誠による戯曲「サマータイムマシン・ブルース」によるコラボレーション作品。「四畳半神話大系」の登場人物たちが「サマータイムマシン・ブルース」の世界で右往左往する物語で、2020年7月にKADOKAWAから単行本が刊行された。
アニメでは、TVアニメ「四畳半神話大系」や劇場アニメ「夜は短し歩けよ乙女」で、湯浅政明監督のもと主要スタッフとして参加した夏目真悟が監督を務め、脚本は上田、キャラクター原案は中村佑介、アニメーション制作はサイエンスSARUが担当する。森見、上田、夏目監督、中村のコメントに加え、湯浅からの応援イラストコメントも到着した。
■ 夏目真悟監督コメント
「四畳半神話大系」のアニメ放送から10年以上経ちましたが、「四畳半タイムマシンブルース」を読み始めた途端、一気にあの時の感覚が甦りました。
この懐かしさをみなさんと共有できるようアニメ化、頑張ります。合わせて“サマータイムマシン・ブルース”
という新しい感覚も楽しんでもらえるよう、更に邁進するつもりです。
■ 森見登美彦(原作)コメント
そうなれば嬉しいな、けれどもそんなウマイ話はないだろうな、と思っていたのに、まさか本当にアニメ化が実現するとは……。作者のひとりとして嬉しいかぎりです。四畳半の夏、タイムマシンの夏を楽しみにしております。
■ 上田誠(脚本)コメント
人類史上もっとも暑苦しく不毛な青春SF奇譚が、中村さんの熱のこもったキャラクターと、湯浅監督の湯のような熱量をひきついだ、これまた名前さえ夏らしい夏目監督によってアニメになります。より三層くらい暑いです。
原作の森見さんと僕のここまでの経緯はたいへん入り組んでおり、「四畳半神話大系」と「サマータイムマシン・ブルース」というふたつの作品が、時空をまたいでくんずほぐれつしたすえこうなりました。物語も負けじと入り組んでいますが、因果の糸をかいくぐり駆け抜けたはてには、涼やかなクーラーの風と夏の夕暮れが待っておりましょう。
■ 中村佑介(キャラクター原案)コメント
アニメ「四畳半神話大系」放送からもう11年。新入生も増え、卒業生の写真も抱え、あの頃と同じメンツはまだ同じ四畳半でドンチャン騒ぎを続けていました。ドアの鍵は開けておりますので、懐かしい顔のあなたもぜひ久しぶりにお立ち寄りください。相変わらずクーラーはありませんが、冷やしたラムネくらいはご用意してありますとも。