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ヒゲダンの新曲、Apple Musicの空間オーディオで聴いてみた!

2021年08月11日 18:31  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
Apple Musicが今年の6月から提供を始めた、立体音楽体験が楽しめる「ドルビーアトモスによる空間オーディオ」に対応する“邦楽系コンテンツ”が勢いよく増えています。人気アーティストのOfficial髭男dism(ヒゲダン)の新譜「Editorial」も、8月18日から全14曲が空間オーディオで聴けるようになります。8月11日には、アルバムの楽曲『アポトーシス』の先行配信がひと足早くスタートしました。

さっそく、AirPods Proで試聴してみました。ボーカルの声が前方から迫り来るような迫力。イヤホンで聴いていることをふと忘れてしまうほど鮮やかに広がる音場。エレキギターとドラムスが刻む軽やかで粒立ちの良いリズム。ベースの躍動感や。シンセサイザーによる柔らかなハーモニーに包まれるような臨場感は、まさしくコンサートホールや夏フェスの会場で生演奏による音楽を全身で浴びているような体験でした。

空間オーディオに初めて対応した新作「Editorial」について、Official髭男dismのバンドメンバーたちのコメントを収録した特集コンテンツも、8月11日からApple Musicで公開されています。ボーカルとキーボードを担当する藤原聡さんも、サウンドの細部にまでこだわりながら作り込んだ作品を、ディティールまでありのままに再現できる空間オーディオの魅力と可能性について触れています。

邦楽ロック・ポップスの世界にはOfficial髭男dismのように、演奏のグルーヴ感だけでなく、アレンジの細部にまでこだわりながら情報量の豊富なサウンドを徹底的に作り込むアーティストやサウンドエンジニアが数多く活躍しています。先月には、アリス=紗良・オットの空間オーディオ対応2作品目となる新譜「Echoes of Life」もApple Musicで配信がスタートしています。日本のアーティストのこだわりが空間オーディオという新たなデジタル技術と融合し、今後新たな音楽表現の極みに到達するのではないか…と筆者はとても期待しています。

Official髭男dismは、Apple Musicのコンテンツとして聴けるラジオストリーミング、Apple Music 1の番組「J-Pop Now Radio」のエピソード40にもゲストとして出演。こちらでも新しいアルバムの制作エピソードや空間オーディオの体験を語り尽くしています。今後、Official髭男dismの作品については、最新作の「Editorial」のリリースに続いて公開中のアーカイブも次々に空間オーディオ対応の作品としてアップデートされ、Apple Musicで配信を予定しているそうです。

アップルでは、Apple Musicの「ドルビーアトモスによる空間オーディオ」の魅力をより広く紹介するため、「音があふれる空間をいつでも手の中に」と題した新たなキャンペーンを8月11日から展開しています。Official髭男dismの新曲『アポトーシス』は全国で放映されるテレビCMやオンラインに公開されるキャンペーンのテーマ曲でもあります。スタイリッシュなキャンペーン映像も用意されました。

世界167の国と地域で提供されているApple Musicでは、2021年8月時点で7,500万曲を超える楽曲を聴いたり、ミュージックビデオの視聴が楽しめます。月額料金は980円。最初の利用時には、3カ月間の無料トライアルが用意されます。「ドルビーアトモスによる空間オーディオ」の楽曲は追加料金不要で楽しめ、対応コンテンツは数千曲以上がそろっています。

空間オーディオに対応するコンテンツは、最新のOSにアップデートしたiPhone/iPadに任意の無線・有線タイプのヘッドホン・イヤホンを接続して聴く方法が最もシンプルです。アップルのAirPodsシリーズやBeats by Dr. Dreの一部ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンについては、Apple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオコンテンツを選曲すると、自動で立体音楽体験が楽しめる空間オーディオのコンテンツを再生してくれる機能が使えます。

このほかのヘッドホン・イヤホンを使う場合、「設定」からミュージックアプリを選択して「ドルビーアトモス」の項目を「常にオン」にしておけば、Official髭男dismの『アポトーシス』も空間オーディオ再生が楽しめます。7月下旬から、Android版の「Apple Music」でも「ドルビーアトモスによる空間オーディオ」の楽曲が聴けるようになりました。ぜひ、この機会に体験してみてください。

著者 : 山本敦 やまもとあつし ジャーナリスト兼ライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。独ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」を毎年取材してきたことから、特に欧州のスマート家電やIoT関連の最新事情に精通。オーディオ・ビジュアル分野にも造詣が深く、ハイレゾから音楽配信、4KやVODまで幅広くカバー。堪能な英語と仏語を生かし、国内から海外までイベントの取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。 この著者の記事一覧はこちら(山本敦)