アルファタウリF1のチーム代表フランツ・トストは、2022年もピエール・ガスリーと角田裕毅のラインナップを維持したいと発言した。
現在25歳のガスリーは2017年終盤にアルファタウリの前身トロロッソからF1デビューを果たし、2019年にはレッドブルに昇格したものの、首脳陣が満足するパフォーマンスを示すことができず、シーズン半ばでトロロッソへと戻された。しかしガスリーはその年のブラジルGPには2位表彰台を獲得。2020年にはイタリアGPで初優勝を飾り、2021年アゼルバイジャンでは3位表彰台を獲得と活躍し、ガスリーの評価は上がっている。
しかしモータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコは、ガスリーを再びレッドブル・レーシングのドライバーとして起用することには慎重になっている。
「彼は今、最高のドライビングをしている。だが、優秀なBチームでナンバー1ドライバーを務めるのと、トップチームでマックス・フェルスタッペンのナンバー2を務めるのとは、全く話が違ってくる」とマルコは『NewstalkZB』に対してコメントした。
「精神的に大きな違いがあるのだ」
しかしマルコは、ガスリーをレッドブルに戻す可能性を完全に否定しているわけではなく、今後2年のなかで彼の処遇を決めていくと語った。
「彼の成長を見守っている。今後の2年間のなかで、彼をマーケットに放出するか、レッドブルで起用するかを決めることになるだろう」
「(セルジオ・)ペレスは今31歳だ。レッドブル・レーシングにそれほど長くとどまることはないだろう」
こういったコメントから、マルコが来シーズンにガスリーをレッドブルに移す可能性は高くはないと推測される。一方、トスト代表もガスリーがチームにとどまることを願っている。トストは、今年F1デビューした角田も残留させ、さらに経験を積ませたいとの考えを示した。
「ピエールは素晴らしい仕事をしているし、裕毅もルーキーとしてよくやっている」とトストは『FORMULE 1』に対してコメントした。
「もちろん彼はもっと経験を積み、たくさんのことを学習する必要があるが、それは特に変わったことではない。若手ドライバーとしては当然のことだ。ルーキーを起用する際には、そういうリスクを引き受けなければならない」
「(2022年に向けて)私は他のドライバーのことは考えていない。来年、ピエールと裕毅を走らせたいと思っている」