新卒でフリーライターになって2年目、24歳の斎藤です。突然ですが、ぼくはフリーランス1年目の2020年に結婚しました。厚労省によると、初めて結婚する年齢は男性で平均31.2歳、女性で29.6歳だったそうです(2019年)。これだけ晩婚化の進む中ということで、驚かれても仕方ないのですが、いざ結婚してみると、けっこうメリットが多いことに気づきました。今日は、その話をしたいと思います。
割安に暮らせる
正直な話をすると、お金の面で楽になりました。まずは家賃です。一人暮らし用を2つ借りるのと比べれば、カップル向けの物件はかなり割安 。筆者は実家住まいでしたが、一人暮らしの妻が住んでいた物件の家賃が7万円くらいで、二人暮らし用の現在の物件は家賃10万円。これを二人で割るので、都心で1人ずつ暮らすよりも安くつきます。
水道光熱費やインターネット代など、「一戸ずつ」の出費も半分とはいかないですが、料金プランの見直しや基本料金の削減で支出を3万円くらい減らせました。
さらに、僕はフリーランスなので福利厚生は皆無に等しいのですが、妻と結婚しただけで「会社員の夫」として、かなり割安で社宅に住めるようになりました。僕の場合、妻の信用情報で家族用のクレジットカードが発行でき、いざという時は安定した会社員の収入を頼れるようになるなど、多くの経済的メリットがありました。
妻も僕と結婚したことで会社からお祝い金が出たり、旅行に行く際の宿代などが折半によって安くなったりと、経済面での恩恵を実感しているようです。
社会的な信頼度が高くなる
夫婦への社会的な信頼度の高さも見逃せません。世間では「身を固める」という言葉があるように、「結婚は一人前の大人の証」と見なされることも多いです。
特に、僕は仕事がら年配の方とお話する機会が多く、そうした場面で「結婚」の威力を実感します。ある時、本題の取材に入る前に何気なく雑談をしていると、僕の指輪を見て「あれ、もう結婚しているの?」と聞かれ、肯定すると次に年齢を尋ねられました。
当時は23歳だったのでそう答えると、「若いのに遊ばずしっかりと身を固めてエラい」と褒められ、取材がスムーズに進みました。
このように、「若いのにしっかり結婚している」と認識してもらえれば、年齢が高めの方とのやり取りがスムーズになりやすいです。
メリットもデメリットもパートナー次第
特に結婚願望はなく、わりと勢いで結婚したのですが、いざ結婚してみると夫婦を見る世間の好印象に気づきました。 誰もが結婚する時代ではなくなったからこそ、「このご時世に結婚するのはすごい」「大人としての責任を果たしている」などと声をかけられる機会も多いです。
ただし、誰でも結婚してしまえばいいというわけではなく、パートナーとの相性の良さ、価値観の共有は必要だと思います。
例えば、よく結婚のデメリットに挙げられる点は「稼ぎを取られる」「実家付き合いが面倒」「相手の家族を含めて一生面倒を見る必要がある」あたりでしょう。しかし、我が家ではこうしたデメリットもほぼ感じません。
まず、妻と私は口座を分けており、基本的にお互いの財産はお互いで管理します。実家付き合いについても、お互いに実家とは一定の距離を置いています。具体的には、帰省のタイミングなどを「自分たちが帰りたくなったら実家に帰る」と決めているので、お盆やお正月だからといって帰省はしません。
相手の人生についても「自分の生活や仕事の面倒は自分で見る」と日ごろから話している ので、相手の稼ぎに一方的に依存したり、どちらか一人だけが家事を回し続けたりといったことも起こっていません。
このように、結婚生活は良くも悪くも相性次第。 もし新卒1年目でも良い相手を見つけ、結婚への条件が整ったなら、思い切って結婚してみるのもアリなのではないでしょうか。少なくとも僕自身、わりと勢いで結婚したところはありますが、今でも楽しく生活できています。