ファイナンシャルプランナーの佐藤祐一です。「佐藤さんはそんなにしょっちゅう飛行機乗っているけど、お金があるんですね」と指摘されることがあります。
確かに、私はここ5年間、年間10回は飛行機に乗っています。しかし実は、ある方法を使って、そのうち8割はお金を使わず利用しているのです。同じ方法で、宿泊代も節約しています。
今回は、お金を稼ぐ方法と同じぐらい大事な「支出をカットする方法」の一つをお伝えします(ファイナンシャルプランナー:佐藤祐一)
「マイルを貯めよう」
実は私、1円単位の節約や、買い物でポイントを貯めるのが大好きです。
私が実践しているのは、航空会社の「マイル」を貯めることです。「マイル」は、航空会社のポイントサービスです。楽天市場で買い物をしたら楽天ポイントがもらえますよね。「マイル」も同じで、例えばJALの飛行機に乗るとJALマイルがもらえます。
私は「ANAマイル」をためていますので、今回はANAマイルで説明していきます。私の場合、2021年6月17日時点で約36万マイル溜まっています。これだけあれば、日本からアメリカまでファーストクラスで2往復できます。これを現金払いすると片道約180万円、2往復だと720万円相当になります。
つまり、この場合1マイル=20円の価値になります。この点を覚えておいてください。
マイルを貯める、いくつかの方法とは?
まず1つ目は、飛行機を利用してもらう場合。羽田から伊丹まで通常料金で乗ると280マイルになります。
そして2つ目は、「他のポイントをマイルに変える」という方法。世の中にはTポイント、Pontaポイント、楽天ポイントなどのポイントがあります。実は、こうしたポイントはマイルに変えることができるのです。たとえば、Tポイントは、1ポイントを0.5マイルに変換できます。Tポイントは、そのまま買い物に使うと1ポイントで1円分の価値しかありませんが、マイルに変換して飛行機搭乗に使えば「10円分」になります。さきほど述べたように、1マイルは20円、0.5マイルは10円と考えられるからです。
3つ目は、ポイントモールやモニターサイトで貯めたポイントをマイルに変えることです。
ポイントモールは、コトバンクによると「インターネットの通信販売で、クレジットカード会社などのサイトを経由してものやサービスを購入したり、アンケートに答えたりすると、買い物に使えるポイントがたまる仮想商店街(モール)」のことです。
そして、モニターサイトは、利用者がアンケート調査に協力して、報酬をもらう仕組みのサイトです。たとえば、飲食店やガソリンスタンドを利用する際、事前に依頼されたチェック項目に沿って商品やサービスの品質を調査・報告すれば、ポイント報酬がもらえる、というような仕組みです。
こうしたポイントは、1ポイントあたり1円で銀行振込してもらうことも可能ですが、1ポイントを0.5~0.7マイルに交換することもできます。つまり、1000ポイントの場合は700マイルになります。できるだけポイントサイトを通じて買い物したり、サービスを利用したりすれば、大量のマイルを貯められる可能性があります。私が一番効率よくマイルを貯められているのは、この方法です。
遠出ができない、いまのうちからマイルを貯めておけば、コロナ禍が落ち着いたときに海外旅行に行けるマイルが溜まっているかもしれませんよ。