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旅鳥の美しい姿は必見! 「シギチ」の魅力から楽しみ方まで徹底解説『にっぽんのシギ・チドリ』

2021年08月05日 15:41  リアルサウンド

リアルサウンド

「シギチ」の魅力から楽しみ方まで徹底解説

 バードウォッチャーには「シギチ」の愛称で親しまれているシギ・チドリ類。その魅力と“シギチ沼”の楽しみ方を徹底解説する『にっぽんのシギ・チドリ』が、8月6日にカンゼンより発売される。


(参考:【写真】『にっぽんのシギ・チドリ』を試し読みする


 シギ・チドリ類の多くは、日本より北の地域で繁殖し、南の地域で越冬するための渡りの途中で日本に立ち寄る、いわゆる「旅鳥」だ。1万キロ超も珍しくない長旅の中継地である日本の干潟で、彼らはカニやゴカイ、貝類などを採食して出発に備える。その姿がバードウォッチャーに人気となっているが、シギチの仲間は別種でも羽色や体形が似ており、見分けにくいことでも知られている。


 経験値を活かして微妙な色や配置、部位の形状や使い方、行動などの違いから種を識別するのは、知るほどにハマる「シギチ沼」の楽しみのひとつ。本書は、身近な野鳥たちとは異なるシギチたちのマニアックな世界を、40年近く鳥見&撮影してきた築山和好の膨大なシギチ写真の中から、日本への渡来の多い25種を中心に厳選、豊富な写真とテキストでひも解くビジュアルガイドとなっている。


 さらに人気鳥類画家、氏原巨雄と道昭へのインタビューと新作紹介も織り込みながら、シギ・チドリ類の基本と魅力の一端を伝えている。世界的にも減少が取り沙汰されているその生態に触れながら、渡り鳥の生命線である干潟をはじめとした環境を保全することの重要さも実感することのできる一冊だ。


■写真:築山 和好(つきやま かずよし)プロフィール
1965年福岡県生まれ。大学1年時より博多湾をフィールドとして野鳥観察を始め、その世界にハマる。以来、本業と並行して40 年近く鳥見と撮影を続けている(好きなシギ・チドリ類は年齢識別用写真、身近な鳥は生態や表情を撮影している)。雑誌『BIRDER』への寄稿や各種書籍への写真提供も行う。
Instagram:@kazuyoshi.tsukiyama
Twitter:@TsukiyamaKazu


■編集:ポンプラボ
出版物・Web 媒体等コンテンツの企画・編集制作・出版を行う。企画・編集書籍に『にっぽんスズメ歳時記』など「にっぽんスズメ」シリーズ、『にっぽんのカワセミ』『にっぽんのカラス』『にっぽん文鳥絵巻』『にっぽんツバメ便り』(カンゼン)ほかがある。リトルプレス『点線面』を不定期刊行中。