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ヒュンダイi20 Nラリー2、WRCベルギーで実戦デビューへ。ソルベルグとフッツネンがドライブ

2021年08月04日 19:41  AUTOSPORT web

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ヒュンダイi20 Nラリー2は、『i20 R5』に代わるヒュンダイの新型ラリー2規定マシン
8月4日、ヒュンダイ・モータースポーツは今月13~15日にベルギーで開催されるWRC世界ラリー選手権第8戦『イープル・ラリー』で、同ブランドの新型ラリーカー『ヒュンダイi20 Nラリー2』が実戦デビューするのを前に、最初のクルマをチームに納入したと発表した。

 ヒュンダイi20 Nラリー2は、その名が示すとおりWRC2やWRC3クラス、ERCヨーロッパ・ラリー選手権などに参加するラリー2規定のラリーマシン。現行カスタマーカーの『ヒュンダイi20 R5』の後継モデルとして2020年発表され、車両開発を経てこの夏以降、カスタマーチームへの供給が予定されている。

 現行i20 R5から5速シーケンシャルギアボックスを継承しているものの、それ以外のシャシーや1.6リットルターボエンジン、改良されたサスペンションなど、ほぼすべてのコンポーネンツが一新された新型モデルは、ロードゴーイングカーのヒュンダイi20 Nをベースにほとんど白紙から設計されている。

 そんなi20 Nラリー2をヒュンダイ・モータースポーツ・カスタマーレーシング・ジュニアドライバーのオリバー・ソルベルグとヤリ・フッツネンのふたりが、WRCの次戦ベルギーでドライブすることがアナウンスされた。ともにWRC2クラスへのエントリーとなる。

 この2名の若手ドライバーたちは開発にも参加しており、新型ラリーカーの理解は充分。今後イープル・ラリーに向けた最終的な準備をチームとともに行い、クルマがサービスパークに到着する前にはラリーの拠点となるフランダース近郊の道路で直前のテストを行う予定だ。

 昨年末の初走行以来、前述の2名に加えてクレイグ・ブリーンやWRC王者オット・タナクなどがステアリングを握り、延べ3000kmを超えるテスト走行を経てパフォーマンスや信頼性、ハンドリング、ドライバビリティなどあらゆる分野で大きく前進したi20 Nラリー2。ヒュンダイのカスタマーレーシング部門は、このクルマのラリースタートと並行して、今年初めに開始されたオーダーに応えるため、今後数カ月の間に順次デリバリーを行っていくとしている。