7月31日、大分県日田市のオートポリスでスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第4戦『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』の公式予選が行われ、AドライバーとBドライバーの予選タイムの合算で、ST-Xクラスの16号車PC Okazaki 911 GT3R(永井宏明/上村優太/中山雄一)が第1戦もてぎ以来となる今季2回目のポールポジションを獲得した。
■激戦のST-ZはGRスープラGT4がトップ3を占める 10台が参戦する激戦区のST-Zクラスは、311号車FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4の鈴木宏和が1分59秒120でAドライバー予選のトップタイムをマークする。Bドライバー予選では2戦ぶりの参戦となった111号車Access HIROSHIMA+ GR SUPRA GT4の古谷悠河が1分57秒106でトップタイムを記録するも、合算タイムで311号車が今季2度目のポールポジションを獲得した。
2番手に111号車が、3番手に885号車林テレンプ SHADERACING GR SUPRA GT4が続き、トヨタGRスープラGT4が予選トップ3を占める結果となった。まだスーパー耐久で未勝利のGRスープラGT4の初勝利なるかが注目ポイントだろう。ST-Zは4番手に500号車5ZIGEN AMG GT4が、5番手に20号車SS/YZ Studie BMWが続き、ポイントランキングトップのENDLESS AMG GT4は6番手からスタートを迎える。
バラエティに富んだ3車種3台がエントリーするST-1クラスは、前戦の覇者である2号車シンティアム アップル KTMが今季2回目のポールポジションを獲得。2番手には阪口良平、阪口晴南の2名体制で挑む38号車muta Racing GR SUPRAが、3番手にはBドライバー予選でトップタイムをマークした71号車CSダイワN通商アキランドポルシェが続いた。
今大会も5台がエントリーするST-2クラスは、6号車新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10の冨桝朋広、菊地靖がA、Bの両セッションでトップタイムをマークして今季初ポールポジションを獲得。2番手には前戦の火災から復活を果たした225号車KTMS GR YARISが、3番手には6号車と同じシンリョウレーシングチームの7号車新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10が続いている。
■改良版ORC ROOKIE Racing GR SUPRAはST-Zを上回るタイムをマーク 3台のトヨタ86がしのぎを削るST-4クラスの予選は、今回も僅差の戦いとなった。310号車GRGarage水戸インター GR86の坪井翔が2分6秒574を記録し、Aドライバー予選トップタイムをマークする。Bドライバー予選では884号車林テレンプ SHADERACING 86の石川京侍が2分6秒602を記録しトップとなるも、310号車が合算で0.052秒上回り、今季3度目のポールポジションを獲得した。2番手は884号車、3番手に前戦の覇者である18号車Weds Sport 86が続いている。
今大会も12台と最も多いエントリーを集めるST-5クラスは、ランキングトップの456号車odula Star5 Roadsterの橋本陸、貫戸幸星がそれぞれセッショントップタイムをマークし、今季2度目のポールポジションを獲得している。2番手に72号車TiRacing☆NATS☆ロードスター、3番手に66号車odula TONE MOTULロードスター、4番手に50号車LOVEDRIVE ロードスターと続き、マツダ・ロードスターが予選トップ4を占めた。
ST-Qクラスでは、開発車両として今回フロントに新たな空力パーツを持ち込んだ28号車ORC ROOKIE Racing GR SUPRAは、Aドライバー予選を担当した蒲生尚弥がST-Zクラスのタイムを上回る1分57秒233を記録、続くBドライバー予選の豊田大輔も1分59秒055を記録し、ST-Zクラスのポールシッターを退け総合で8番グリッドを獲得した。
スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookの第4戦『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』の5時間の決勝レースは8月1日11時から開催される。各クラスで激戦が繰り広げられる2021年シーズンも後半戦を迎えている。富士SUPER TEC 24時間に次ぐ、5時間という長丁場を制するのは一体どのマシンとなるのだろうか。今大会も9クラスそれぞれで目が離せない戦いが繰り広げられそうだ。