7月29日(木)から、大分県日田市のオートポリスでスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第4戦『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』の特別スポーツ走行がスタートした。7月30日(金)には走行2日目を終えているが、5月21~23日の第3戦富士SUPER TEC 24時間レースで新車のGRヤリスを投入しながら、火災に見舞われてしまったST-2クラスランキング2位のKTMS GR YARISがふたたび元気な姿をみせている。
迎えた2021年は、新たにGRヤリスを投入しST-2クラスに移行。第1戦もてぎでは雨のなか見事クラス初優勝を飾り、さらに第2戦SUGOでも優勝。開幕2連勝でランキング首位に立つと、それまで“借りていた”車両からスイッチし、チームが組み上げた新車のKTMS GR YARISを投入。一條拳吾を第4ドライバーに加え、5月の富士SUPER TEC 24時間レースでもクラス首位を快走していた。
しかしレースも残すところ4分の1に近づこうかというところで、突然ストレートでエンジンが停止し、KTMS GR YARISは炎に包まれてしまった。原因はエンジン側の燃料ホースが外れてしまったためで、ドライブしていた一條が冷静に対処したものの、新車は火災によるダメージを受けリタイアに。これでランキング首位も第3戦を制した新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10に明け渡してしまったが、それ以上に新車が燃えてしまったことで、チーム全員が悲痛な表情を浮かべていたことが印象的だった。タイトな前半戦のスケジュールのなかで、懸命に組んできたマシンだけに当然だ。
ただ、第4戦オートポリスにKTMS GR YARISは見事復活を果たした。幸いなことに「ダメージは大きくなかったといえば大きくなかったんです」とメンテナンスを担当するキムインターナショナルの金敬模代表は語った。