F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2021年F1第10戦イギリスGPで行われた初のF1スプリント予選レースを個人的に高く評価しており、ファンコミュニティから早い段階でフィードバックが寄せられたと明かした。
ブラウンは今年の春に、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリとともにスプリント予選レースのコンセプトを提案した。FIAは3戦での導入を承認しており、イギリスGP土曜日の歴史的な最初のトライアルは、ブラウンによれば際立った成功だった。だがブラウンは、F1関係者が週末の進行について徹底的なレビューを行うことを主張した。
「今日、我々全員が目にしたもののひとつは、レーシングドライバーはレーシングドライバーであるということだと思う」と、30分間の全開のスプリント予選レース直後にブラウンは語った。
「そして彼らは決して楽をしようとはしない。そのためフィールド全体で多くのアクションがあった。あのファーストラップと序盤は、完全に手に汗握るようなセンセーショナルなものだった。その後、レースの残りの時間では小規模な戦いがあった」
「今日のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)のパフォーマンスは、このレースのもうひとつの素晴らしい部分だった。彼がレースのハイライトだったと私は断じて思う。私はこのためになら毎日でもチケットを買うだろう」
「我々はとても満足していると思う。今週末の興奮を落ち着かせてから、FIAと各チームと時間をとり、我々が望む進化があるかどうか理解していくつもりだ」
「今年は基本的なフォーマットは変更しない。3戦が終わった後で、ここからどう進めていくか話し合いをして決めることができると思う。だがこれまでのところは非常にポジティブだ」
またブラウンは、F1の評価においては週末全体についてと、同様に重要なファンからのフィードバックも考慮に入れることを明らかにした。
「我々はすでに多くのフィードバックを得ている。ソーシャルメディア上ではファンからの好意的なフィードバックがある。彼らはスプリントレースを気に入っている」とブラウンは述べた。
「また、あるコメントを残しているファンたちもいる。おそらく彼らが理解できない部分や、よく思わない部分があったのだろう。そうしたことも同様に考慮に入れる」
「週末全体を見る必要がある。なぜなら通常の週末から奪われたものは何もないと考えているからだ。追加されたものしかないと考えている」
「週末全体を、そしてレースを見てみよう。そしてすべてが終わった後には、言われているとおりに分析を行い、ファンと話し、すべてのデータと詳細を見て、何か調整が必要なことがあるか確認することができるだろう」
「私としては、このフォーマットには非常に魅力的な点がいくつかあると思っている。というのも、予選では誰もが同じタイヤを履いて走る。だがレースでは変化があり、幸いにも使えるタイヤがふたつあるからだ」
「ドライバーがどのタイヤを選ぶかについては、レースにおいてハンディキャップはない。そのため、スプリントレースにはおそらく推進できる可能性のある何かがあると思う」