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『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生したINI 西洸人、パフォーマンスで見せる輝き 仲間思いの頼れるアニキ的一面も

2021年07月22日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

西洸人(画像提供=©️LAPONE ENTERTAINMENT)

 7月13日にオフィシャルサイトがグランドオープンし、デビューに向けて着々と準備を進めているINI。彼らは、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』(TBS系/GYAO!)での熾烈なバトルを勝ち残った11人からなるグローバルボーイズグループだ。これまで、番組で1位を獲得した木村柾哉から順に1人ずつメンバーたち紹介してきた。今回は6位を勝ち取った西洸人に注目してみたい。番組や様々なコンテンツを通して見えた人物像をご紹介しよう。


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 西は鹿児島県出身、1997年6月1日生まれの24歳。番組に参加する前は、SHINeeのテミンやちゃんみななど数々の人気アーティストのバックダンサーとして活動。放送前の特別番組では「練習生が選ぶダンスが気になる練習生」1位にも輝いており、オンタクト能力評価のダンス動画からもスキルの高さがわかる。番組内の各バトルでも高いダンススキルでチームを引っ張っており、コンセプト評価の「Goosebumps」ではセンターを務めてグループを1位に導いた人物だ。


 西が単にダンスが上手い“だけ”ではないのは、ステージに立った様子を見れば一目瞭然だ。自身でも「スキルの部分だけではなく、表現力の部分も見てもらえたらなと思っています」(※1)と語っているように、楽曲によってはもちろん歌詞に合わせて表情もコロコロと変わる。例えば「Let Me Fly ~その未来へ~」は爽やかな笑顔が多く、グループバトルの「無限大(INFINITY)」では力強い表情が見られ、さらにその中でも歌詞に合わせて細かく表情が変化しているため、思わず見入ってしまうはずだ。


 歌やラップについては当初課題を抱えていた様子だったが、ポジションバトルであえてラップポジションを選んでスキルを身に付けたり、番組内ミニコーナー「合宿中ナイトルーティン」では発声練習していることを明かしたり、努力を続けてきた。結果、デビュー評価時のボーカルレッスンではトレーナーの青山テルマに「西、歌えんじゃん!」というコメントをもらうまでに成長。この努力する姿勢があれば、デビュー後もどんどん伸びていくことは想像に難くない。


 こうしてパフォーマンス面で輝きを見せてきたが、人柄の部分でも多くの国民プロデューサーを虜にしてきた。一見すると、すっきりとした顔立ちからクールなタイプに見える西。だが、実際のギャップはかなり大きい。最初に公開された「1分PR」の動画では、「関節からチーズを出す」という謎の自己PRを披露。こういったユニークなキャラを存分に発揮し、練習生たちのムードメーカーかつアニキ的存在として番組を盛り上げてきた。きっと、彼に助けられた練習生も多かったのではないだろうか。番組では明るくダンスを教えているシーンが多々映っており、リーダーワッペンを付けていなくとも彼の立ち回りでチームのまとまりはかなり上がっていたように感じる。例えばグループバトル時も、センター兼リーダーの木村を西がサポート。ダンスの練習の際も西が明るく牽引していた。さらにダンスの面だけでなく、チームメンバーたちをメンタル面でも支えていたのが印象的だ。コンセプト評価でリーダーを務めていた池﨑理人が参ってしまった時は、西が1人池﨑のもとへ行きサポートしていたり、レコーディングで田島将吾が思うように歌えず苦戦した時は、そっと連れ出して「吐き出せ、吐き出せ」と寄り添っていたり、と周りをよく見て、あたたかく仲間をサポートしてきた。


 そんな仲間思いな一面は、第1回順位発表式のコメントに大きく表れていたはずだ。いつも明るく盛り上げ役の西が涙を流しながら「僕は魅力あふれる練習生全員が大好きです。そして、みんなと一緒の夢を追える環境が大好きです」とコメント。さらに「残念ながら今回脱落してしまう練習生の皆さん、みんなが胸を張って今後歩んでいけるように、残った僕たち全員でもっと盛り上げていくので最後まで見届けてください」と続けていた。これだけに留まらず、YouTube動画「PRODUCE 101 JAPAN シーズン2【王様のブランチ独占映像】」でも脱落してしまった仲間たちを気遣うコメントをしており、西の熱さが垣間見えている。


 パフォーマンス面の強みの他にも、「仲間思いの頼れるアニキ」的一面を見せてきた西。だが、家族の中では末っ子ということもあり、意外と可愛らしい面もある。「[箱の中身は何だろな?]RAPチーム「Nobody Else & Overall」の挑戦!」では物に触れる前に他の練習生に正解を言われ、キョトンとした表情で「なんでよ」しか言えずに終わってしまうなど、ギャップも魅力的だ。高いダンススキルととたゆまぬ努力、熱い思いとキュートさを持つ西は、INIでも自身の成長を見せつつメンバーをより高みに引き上げていってくれるはずだ。


※1:https://ananweb.jp/column/kpop/353493/(高橋梓)