2021年F1イギリスGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはオープニングラップでルイス・ハミルトン(メルセデス)との間で接触があり、ウォールにクラッシュしリタイア、ピットレーンからのスタートとなったセルジオ・ペレスは16位だった。
チームの発表では、フェルスタッペンはクラッシュの後、病院で検査を受けた結果、大きなけがはなく、現地の18日22時に退院することができたということだ。
■レッドブル・レーシング
チーム代表クリスチャン・ホーナー
イギリスGPの週末をこのような形で終えることになり、非常に厳しい。言うまでもなく、マックスがマシンから自力で出ることができたことに感謝する。彼は予防的な検査のために病院に行き、現在状況を観察してもらっている(注:その後、退院)。
何度も映像を見返したが、F1世界選手権のなかで最速のコーナーのひとつであるコプスで、イン側にホイールをねじ込んだのは、ルイスの判断ミスであり、両ドライバーにとって大きなリスクのある行動だったと感じずにはいられない。接触した位置からして、彼(ルイス)はマックスに完全に並んではいなかった。ルイスの左フロントとマックスの右リヤが接触しているのだ。この動きによって、マックスは51Gの衝撃を受ける結果になった。
チェコに関しても、楽な午後ではなかった。ピットレーンからスタートした後、序盤は順位を上げていったが、中団でDRSトレインに引っかかってしまい、その影響でタイヤのひどいデグラデーションに苦しめられた。そのため、レース終盤、ファステストラップを確保するために、彼を再度ピットインさせることを決めた。
両選手権においてわずかながらリードを保ってこの週末を終えた。今日の出来事についてじっくり考えた後、今週末のすべてのことがタイトル獲得への闘争心に勢いをつけることになるはずだ。
(Formula1.comに対して語り)ルイスはこのサーキットを長年走ってきた。シーズン中、最速のコーナーのひとつのイン側にホイールを突っ込むようなことはすべきでないと、分かっているはずだ。ひとりのドライバーが重傷を負ったり、それより悪い事態になったりしなかったことを感謝するしかない。
(Channel 4に対して語り)死に物狂いのアクションだったと思う。あのラップの序盤でオーバーテイクすることに失敗したルイスは、やってはいけない場所でイン側にホイールを突っ込むという、捨て身の動きに出た。あれは汚いドライビングだ。
(Sky Sports F1に対して語り)あんなことはすべきでない。ルイス・ハミルトンは世界チャンピオンだ。あのような走りをすべきでない。受け入れがたいことだ。
今日一番大事なのは、マックスにけががなかったことだ。だが彼はあのアクシデントで51Gの衝撃を受けて、予防的な検査のために病院にいかなければならなかった。ルイスは自分自身に満足しているのだろうか。そうであればいいがね。
私から見れば、あれは空しい勝利だ。