7月18日、2021年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 第53回MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿のST1000クラス 決勝が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)が優勝を飾った。
好天で迎えた決勝日。途中で一瞬、天候が急変する瞬間もあったが、ST1000クラス決勝スタート時は青空が広がっていた。
11周のレース。好スタートを切って集団をリードしたのは作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)。岡本裕生(BLUcRUニトロレーシング51ガレージ YAMAHA)、渥美心(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)、渡辺、津田拓也(WestPower SUZUKI)、南本宗一郎(AKENO SPEED・YAMAHA)と続く。
逃げる作本を追ったのは3周目に2番手浮上の渥美。独走体制に入ったかに見えた作本を、渥美がじりじりと追い詰め、一騎打ちを挑む。
5周目のシケインで渥美がトップ浮上。しかし6周目のホームストレートで作本が首位奪回。2台が激しいトップ争いを展開している間に渡辺、岡本が追いついてトップ集団は4台に膨らむ。
7周目。渡辺と渥美が順位を入れ替える激しいバトルを展開。渥美は渡辺との争いを制し、今度は作本に襲いかかる。しかし作本と渥美がまさかの転倒。
トップ2台が戦線離脱後は岡本がトップ浮上。渡辺と南本、伊藤勇樹(YAMAHA RACING TEAM ASEAN with 伊藤レーシング)が追いついて、メンバーを入れ替えての4台でのトップ争いに。
9周目に渡辺がトップ浮上。しかし岡本は一歩も引かずにサイド・バイ・サイドのトップ争いに突入。
最終ラップ。渡辺がラストスパートをかけて岡本を引き離しにかかる。南本が岡本に2位争いを挑む。
渡辺が今季2勝目のチェッカー。2位争いは僅差で岡本が制し、南本は3位表彰台で幕となった。しかし、21時05分に正式リザルトが発行され、岡本はMFJ国内競技規則付則9(ST1000技術仕様)の違反で失格となり、南本が2位、伊藤勇樹が3位へと繰り上がった。