本日2021年7月16日、東京都内の上空に「巨大な人間の顔」が出現!
突如現れた「顔」の正体は、現代アートチーム「目[mé]」による作品『まさゆめ』です。
じっとこちらを見つめるその姿は、まさしく白昼夢のよう……!
【実在する人の顔らしい】
7月16日の朝6時から夜20時まで展示される『まさゆめ』。
年齢・性別・国籍を問わず世界中から「顔」を募集して、選ばれた「実在する1人の顔」を東京の空に浮かべるプロジェクトです。
「顔」の大きさは、なんとビル6~7階分!
誰がモデルになっているのか、またどうやって空に浮かべているのか気になりますが、いずれもアーティストの意向により非公開ということです。
【中学生の時に見た「夢」がヒントに】
『まさゆめ』の発想の元となっているのは、「目[mé]」のメンバー・荒神明香さんが中学時代に見た「夢」。
「目[mé]」のメンバーは今作について、
「『当時14歳のどこにでもいる日本の少女が見た夢』のごとく、 はっきりとした理由が添えられることのないまま、日常を一瞬無化するように、前もって予告することなく、突如として実施する『まさゆめ』。
この実在する誰かの顔は、SNSやメディアを通して、様々な場所から多くの視点によって眺められることになるだろう。
そして、その顔はこのパンデミックの空から私たちを見返している。まるで、この状況に加担しているのは紛れもない私たち自身であるというように。
『まさゆめ』は、この困難と向き合い続ける。何かを見出すその時に向けて、どんな時も想像を続けそれを分かち合いたい。」
と語っています。
【ライブ配信もやってるよ~!】
また今回は、「出会った方それぞれの主体的な体験として作品を届けたい」というコンセプトを実現するため、
・浮上日時や場所を公表しない
ことを選択。偶然作品に出会ったり、SNSのシェアなどで遭遇したりと、それぞれ違った「体験」ができるようになっているんです。
YouTubeでは、『まさゆめ』のためのライブ配信も実施中。
顔の向きが変わる可能性はあるものの、固定の場所で断続的に浮上しているそうなので、チェックしてみましょう。
【注目のアーティストの作品だよ】
『まさゆめ』は、オリンピック・パラリンピックを控えた東京を文化の面から盛り上げるべく展開する「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の一環として登場。
プロジェクトは2019年3月からスタートしていたのですが、1年の延期を余儀なくされた結果、このタイミングで展示されることになりました。
ちなみに「目[mé]」は、2019年の展覧会『非常にはっきりとわからない』で脚光を浴びた、今大注目のアーティストです。
彼らが創り出した世界を「体感」してみてはいかがでしょうか。
※天候等の影響により浮上を中断、または20時より前に終了する可能性があります。
※メンテナンス等、安全運営上の理由により降下している時間帯があります。
参照元:まさゆめ、YouTube、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch