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KAWSが2年ぶりに来日、20年間の変遷をたどる大型展覧会が開催

2021年07月15日 18:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

KAWS Image by: FASHIONSNAP
現代アーティストのカウズ(KAWS)による国内初の大型展覧会「KAWS TOKYO FIRST」の内覧会が開催された。会場となる森アーツセンターギャラリーで開かれたオープニングイベントにはKAWS本人が登壇し、同展の日本側監修を務めた山峰潤也とのトークセッションを行った。


 2019年以来2年ぶりに来日したというKAWSは、同展について「コロナによる現在の状況は決して理想的ではありません。しかし、そういった中でこれだけ大きな規模の展覧会ができることを幸運なことだと感じています。制約はありますが、色々な方に足を運んでいただきたい」とコメント。展覧会名に原点回帰の思いを込めて、2001年に渋谷パルコで開催した日本初の個展と同じタイトルを採用したことについて聞かれると「2001年の渋谷での個展から多くの変化があり、私の中で一つのサイクルが終わったと感じました。渋谷での個展は私の中でベンチマーク的な意味を持っているので、同じタイトルにすることでこれまで過ぎてきた時と比べることができるのではないかと考えました」と説明した。

 会場ではコンパニオンやキンプソンなどKAWSを代表する約70点の絵画をはじめ、彫刻、プロダクト、ARアート、同氏が影響を受けた他アーティストのプライベートコレクションなど約150点を展示。KAWSは「大規模な展覧会の意味合いとしては一つのところに焦点を当てるのではなく、私の全体のストーリーを共有することができることだと思います」と話す。プライベートコレクションの展示ではKAWS自身のスタジオを再現。パーソナルなスペースを共有することで、KAWSの興味の変遷を感じとれる空間に仕上げた。

 同展の会期は2021年7月16日から10月11日まで。会場の出口には「KAWS:PLAYTIME」と題されたインタラクティブ展示を設置。来場者が描いたイラストとKAWSの代表的なキャラクターBFFの写真が撮れる「Make a Friend for BFF」と、自身の顔にBFFの体の一部が写して動画が撮影できる「BFF and Friends」を用意した。物販エリアでは、「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」とのコラボレーションコレクションをはじめ、トートバッグ(7万7000円)、ポーチ(2万4200円)、財布(2万2000円)を展開する「ポーター(PORTER)」とのコラボアイテムや、「サカイ(sacai)」とのコラボバッグ(1万3200円)、目を「××」にアレンジした名菓ひよこ(2160円)、スケートボード(8470円)、テープ(1100円)などを販売する。


■KAWS TOKYO FIRST会期:2021年7月16日(金)~10月11日(月)会場:森アーツセンターギャラリー住所:東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー52階公式サイト