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【7/12~7/18の運勢】7月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

2021年07月12日 12:01  isuta

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isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

星乃せいこさんによる「毎月の運勢グラフ」も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡

1ヶ月ごとの運勢グラフ 今週のおひつじ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

他者を通して知ることができるもの

今週のおひつじ座は、ありえたかも知れない自分の運命と交錯していくような星回り。

有名な人が亡くなると、新聞やネットニュースなどに記事や追悼文が載りますが、その時に必ず亡くなった人の年齢が記載されます。特に、コロナ禍になってから、ふと目にした訃報で若い年齢を目にする機会が格段に増えたはず。

「新聞の追悼抄に出る人の齢はおほかたわれより低し」を詠んだ北浦輝彦は、1919年生まれで、おそらくこの歌も太平洋戦争時のことを歌っていたもの。状況としては、現在の状況下と通じるところがあるかも知れません。

読んだ側も大抵は「若死にだなぁ」など、他人事として受け流していく訳ですが、少なくとも作者の場合は、そこにありえたかも知れない自分の運命を見ていたのではないでしょうか。あなたも、ふとした瞬間に目に飛び込んでくる自分事を受け止めていくだけの心の余裕を有しておきたいところです。

続きはこちらから 今週のおうし座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

不合理ゆえに我ゆかん

今週のおうし座は、普段過しているなにげない日常の「隠れた次元」を覗いていこうとするような星回り。

人ひとりが歩くのに最低限必要な道幅だけを確保して、その両側をとりさり、切り立った深い崖や谷をつくったらどうなるか。そういう道を「さあ行け」と言われても、ほとんどの人は足がすくんで動けなくなってしまうはず。このような谷を、機械工学では「不気味の谷」と名づけました。

人間の知覚の中には「不気味の谷」がさまざまなかたちで潜んでいて、それは私たちの意識や精神、考え方や行動にまで、知らず知らずのうちに持ち抱えている物理的には不要の領域であり、その存在理由を合理的に説明のつかない「しっぽ」のようなものなのだとも言えます。

こうした不気味の谷の問題は、例えばぎりぎりまでお酒を吞んでみたいとか、ハメを外してみたいとか、自分の臨界値を越えた隠れた次元を覗いてみたいという衝動へと駆り立てます。あなたも、これまで低く見積もっていた閾値を上回っていくような体験を自然と求めていくことになるかも知れません。

続きはこちらから 今週のふたご座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

むきだしのあそび

今週のふたご座は、自意識の牢獄をスっと脱け出していくような星回り。

人間をして「むきだしの命」と言えるのは、赤ん坊と子どもくらいで、あとはどうしてもそこに無意識のうちに自己防衛が入ってくるもの。その意味で、「むきだしの命はねたり青がえる」(小沢昭一)は、大人の人間の立場から蛙へのあこがれを表明した句なのだと言えます。

なぜなら、蛙は生涯にわたって裸だから。ほかの動物は毛皮やうろこに覆われていますし、無力な人間にいたっては服や化粧や社会地位など、あらゆる価値で武装しようとします。

まるで命そのものがはねているかのように、笑ったり、遊んだり、走ったり、誰かを好きになったり、それを伝えたり。そういうことを隠さず、恥ずかしがらず、自然にやれることの素晴らしさを、作者は心から大事に思っているのでしょう。あなたもまた、少しでも蛙を見習ってぴょこぴょこするべし。

続きはこちらから 今週のかに座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

泥仕合的日常を受け入れる

今週のかに座は、みずから泥仕合に足を突っ込んでいこうとするような星回り。

オリンピックという一大イベントを前に、新型コロナウイルスが今まさに、われわれ人間と改めて深くつながってこようとしています。腸内細菌や皮膚の常在菌などの侵入は、ある意味で不可避の出来事なのですが、生命学者の中屋敷学は『ウイルスは生きている』の中で、そうした遺伝子の「ごった煮」状態は生命の進化においても不可欠だったとした上で、次のようにも述べています。

「そこに他者と切り離した「自己」のような「純度」を求めるのは我々側の特殊性であり、生命に独立性を持ち得るものがあるとしたら、それは「我思う、故に我あり」とした我々の「観念」だけではないのかと思う。」

その意味で私たち日本人は、人間側の確固不変の独立した自我を打ち崩した先に広がる新しいリアリティへと開かれていく先頭に立っているのかも知れません。あなたもまた、リアリティの書き換えを行っていくには絶好のタイミングと言えるでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

埋められた水路を取り戻す

今週のしし座は、コミュニケーションの解像度をグッとあげていくような星回り。

「水葱」は一年生の水草で、「ミズアオイ」の古名。今では絶滅危惧種扱いで、311以降にミズアオイと共生する田んぼづくりが実験的に取り組まれています。「河童(かわたろ)にあればこの香か水葱(なぎ)の花」(飯田龍太)の作者は、そうした花の匂いになんと河童の存在を感じ取っているのです。

しかも、何かの比喩とかあてどない空想として、河童という言葉を使っているのではないことは伝わってくるのではないでしょうか。もちろん、いわゆる客観的ないし科学的なリアリズムからははみ出しているのですが、そこには確かな必然性とゆるぎないリアリティがあるのだということも感じ取れるはず。

おそらく、地霊のちからをそのまま句に引き入れていくことで句を詠んでいたのでしょう。そうしたリアリティは必ず聴覚や嗅覚、触覚など、視覚以外の感覚を媒介してやってくるものなのかも。あなたも、いわゆる一般的な合理的現実をはみ出るくらいの勢いで相互浸透をはかっていきたいところです。

続きはこちらから 今週のおとめ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

自分で自分を肯定する

今週のおとめ座は、自分の存在を肯定するための合理化をこそ図っていこうとするような星回り。

心理学者の岸田秀は、たまたま読んだフロイトの著作を通じて、自身が少年期に苦しんだ「実際には借りてない借金を友人から借りてしまっている」という強迫観念の原因が、自分と母親との関係にあるということに気が付きました。

『フロイドを読む』によれば、それでも岸田少年ははじめ自分が悪いと思い込み、「母は無理解なだけで、自分を愛していないわけではない」という結論へと合理化しようとしていた。けれど、母親の無理解が選択的なもので、自分にとって不都合な事実だけに無理解であることに気付くと、自分の仮説が成立してないことを受け入れ、フロイトに基づいて「強迫観念は正しい」と考えてみました。

つまり、「返さなければならない母への恩」が「返さなければならない友人への借金」へとスライドしていただけで、「場面を間違えていただけの「正常な」反応」だったのだという結論にいたったことで、不合理に思われた「架空の借金」がついに合理化され、ずっとくすぶっていた罪悪感と抑うつ感情も解消されたのだそうです。あなたもまた、たとえ不可解な症状や状況に陥っていたとしても自分のことを信じて考え、行動していきたいところです。

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illustration by ニシイズミユカ

神話的な歩み

今週のてんびん座は、あごを上げ胸をはって堂々と歩みたい道を歩いていくような。

「おそるべき君等の乳房夏来る」(西東三鬼)は、昭和23年(1946)、戦争が終わってすぐに詠まれた句。おそらく、衣替えが終わった若い女性の姿に、敗戦によって打ちひしがれている世の男性たちを尻目に、たくましく自身の「生活」を生きんとした女性たちの生命力を重ね見て、圧倒されていたのだと思います。

作者は女性関係が派手なことで有名な人物でしたが、女性のたくましさを実際に見聞きすることが多かったのでしょう。そんな作者が「おそるべき」と表現した女性たちとは、もはや防空頭巾にもんぺ姿で耐え忍ぶそれでも、割烹着姿で台所に立つ慎ましいそれでもなく、白いブラウスを身にまとい、街を颯爽と闊歩して働きに出る若い女性たちでした。

社会が根底からゆらぎ、人心が惑いに惑うときというのは、いつだってあたまで生きがちな男性よりも、からだに軸足を置いて生きている女性の方が強いものなのかも知れません。あなたもまた、言語化がうまいだけの男を圧倒するくらいのエネルギーが、身の内から湧き上がってくるのを感じていくことができるはず。

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illustration by ニシイズミユカ

もう一つの夢を見る

今週のさそり座は、思考がひとつの夢へと変わっていくような星回り。

ひとは夢の中でなにものかを見、なにごとかを聞く。こうした夢見の幻覚、あるいは知覚は、どこから到来するのか。例えば、ベルクソンは二つの段階からこの問いに答えています。第一に、ひとは睡眠中でも視覚や聴覚や触覚から逃れられず、傍らで焚火を起こせば夢の中でもそれとなく明るい世界を体験したり、暖かさを感じたりする。

そして第二の論点は、こうした感覚のかけらたちを意味づけ、かたちを与え、夢の内容として紡がれるのは、いったい何によっているのかということ。いったい何が「未決定な素材にその決定を刻み込むことになる」のか。それは「回想」であると、ベルグソンは述べています。つまり、夢とうつつは、記憶と回想を通じて混じり合うものなのだ、と。

これは例えば、「いのち」の在り様について問い続けたベルグソン哲学の主要な概念である「生の飛躍」とは、いのちが見る夢に他ならず、「開かれた社会」とは、迫りくる悪夢に対抗するための、もう一つの夢であった、ということではないでしょうか。あなたもまた、目の前の現実をそれまでと異なる角度から捉えなおすための「回想」を積極的に行っていきたいところです。

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illustration by ニシイズミユカ

道の途上にいる自覚

今週のいて座は、現代の日本において誰よりも「冷徹」にあろうとしていくような星回り。

「兵隊がゆくまつ黒い汽車に乗り」(西東三鬼)という句は、昭和12年(1936)頃の句。満州事変に端を発した戦禍は日中戦争にとどまらず、太平洋戦争へと拡大の一途をたどっていました。

作者は当時37歳。戦争へとひた走っていた軍部の考えに迎合するような俳句がたくさん生まれることを予想し、危惧した結果、あえて季語を用いずに「冷徹に、戦争の本質を見極めて」俳句を作ろうと決意したのです。そして、たとえ自分は戦場におらずとも、「私たちの肉体に浸透する「戦争」をおのれの声として発すればよい」と考え、実践したのです。

特に目をひくのは「まつ黒い」という表現。確かに事実として汽車や煙は黒かったでしょう。けれど、本当に「まつ黒」だったのは、汽車に詰め込まれた兵士のこころであり、それは自分たちの行先で待ち構えている死のイメージに他ならなかったのでは。あなたも、社会の今をより生々しく感じ取っていくためのドライブとして、過去の歴史や未来のビジョンに触れていくことになりそうです。

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illustration by ニシイズミユカ

生きた言葉の再獲得へ

今週のやぎ座は、リアリティの決定的な受け渡しを経験しようとするような星回り。

日本の植民地支配下の朝鮮で、「国語」と「唱歌」に秀でた「利発な皇国少年」として育ってしまった金時鐘(キムシジョン)は、日本の敗戦時の自分の姿を「朝鮮文字ではアイウエオの「ア」も書けない私が、呆然自失のうちに朝鮮人へ押し返されていた。私は敗れ去った「日本国」からさえ、おいてけぼりを食わねばならなかった正体不明の若者だった。」(『在日のはざまで』)と記しています。

言語は、人間の思考そのものをつかさどるもの。彼の場合、幼少期と少年期において無防備に受け入れてしまった「支配者の言語」である日本語が、母語でも母国語でもない一時的なものとして脆くも崩れ去ってしまった訳で、その際にぽっかりと精神にあいた虚無は、いかんともしがたい絶望として体験されたのでしょう。

彼が朝鮮人として立ち返るきっかけとなったのが、戦争中は仕事にもつかず、日がな一日突堤の岩場で釣り糸を垂れているだけだった父親が、朝鮮語で歌ってくれた「クレメンタインの歌」だったのだそうです。あなたも、ただ小器用に言葉を操るだけに終わるのではなく、自身の身の内の空疎や絶望をどうしたら埋め得るかという難題に挑んでいくべし。

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illustration by ニシイズミユカ

余白という不穏

今週のみずがめ座は、曖昧なまま向こう側に漂っていた領域を、みずからの言葉や行動で踏破していくような星回り。

夕顔と言えば、最近は夜顔の花をそう呼ぶようになりましたが、「ゆふがほやたしかに白き花一ッ」(成田蒼虬)では、夕顔の花が一輪だけ、夕闇にまぎれて咲いているところを詠んでいます。

夕顔は、その縮れた咲き姿だけでなく、植物学的な分類の上でも、非常に微妙な立ち位置にあります。というのも、夕方に花を咲かせ、次の日の午前中にしぼむのですが、完全に夜になってから咲く夜顔とも異なり、また朝顔や昼顔などの似た植物の中でも夕顔だけがウリ科なのです(他はヒルガオ科)。

そうした、夕顔のきわめて危うい存在感をなぞるように作者が添えた「たしかに」の一語で、かえって花の存在が不確かに感じられてくるのでは。その意味で、掲句はあやうく不確かな存在を、確かな言葉づかいで表現してみせた秀句と言えるのではないかと思います。あなたもまた、できるだけ自分の中で不確かだった存在や不明瞭だった領域にこそ目を向けてみるといいでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

通過儀礼的な日々

今週のうお座は、偶然巻き込まれた運命の先に、自分なりの役割を見出していくような星回り。

北東シベリアの遊牧民族チュクチェ族では、シャーマンは神霊の象徴的な「妻」として女性の衣装をつけたり、男同士で公然と結婚したりすることで知られています。さらにロシアの人類学者W・ボゴラスは、「女に性転換させられた」とされる特別なシャーマンについて、次のように報告しています。

「ある男は、子供の頃から周期的に一定の病気を発病していたが、これを治療するため、お告げを得て女装した。神霊は、病人を癒すため、それを識別しやすくするために、女性の髪型を要求することがあるとも言われる。少し進んだ段階では、女装した男性は、職業的・仕事的にも全く女性化する。」(栗本慎一郎訳「同性愛の経済人類学」)

彼らは、ある意味で自分の属していた社会の共同利益のために、いかにしてエクスタシーを行使するべきかを段階的に知っていたのだと言えます。おそらく、いつの時代・社会にも、こうしたトランスジェンダー的存在は社会の必要に応じて出現してきたのでは。あなたも、一般的には不運や損失だと思われるような出来事にこそ、隠れた利益や追求すべき貢献が隠れているのだということを改めて実感していきやすいはず。

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