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「東リベ」マイキーの学ランをノールックで拾うドラケンに吉沢亮「関係性が出てた」

2021年07月10日 17:14  コミックナタリー

コミックナタリー

「東京リベンジャーズ」公開記念舞台挨拶の様子。
和久井健原作による実写映画「東京リベンジャーズ」の公開記念舞台挨拶が、本日7月10日に東京・新宿ピカデリーにて実施された。

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「東京リベンジャーズ」は、タイムリープ能力を持った主人公・タケミチこと花垣武道が、不良学生だった10年前にタイムスリップしたことから始まる物語。舞台挨拶には、タケミチ役の北村匠海、ドラケンこと龍宮寺堅役の山田裕貴、ヒナタこと橘日向役の今田美桜、キヨマサこと清水将貴役の鈴木伸之、三ツ谷隆役の眞栄田郷敦、半間修二役の清水尋也、アッくんこと千堂敦役の磯村勇斗、稀咲鉄太役の間宮祥太朗、マイキーこと佐野万次郎役の吉沢亮が登壇した。

昨日7月9日に公開を迎え、本日のイベントではネタバレを気にせずトークを展開。劇中の「エモいシーンは?」という質問に、北村は「僕は溝校メンバーと過ごした時間が思い出深くて。現場に入る前、当時はまだ自粛前で昼間から飲みに行ったりして過ごしてたんです。お芝居上だけではないプライベートの関係性も醸し出ていたなと思って」と回答する。さらに「最後の溝校が駆けつけてくれるシーンは、自分で試写を観ててもぐっときたなと。エモかったなと思います」と語る。

また山田は「僕は原作でも大事だと思っていた病院で頭下げるシーン。マイキーに『ありがとうケンチン』って言われるシーンも好きなんですが、1番エモいのは僕が刺されて運ばれて、トーマンのみんなが駆けつけてくれる中、マイキーだけ一人でフラっと影の方に行って『心配かけさせやがって』って言うところ、エモいっすよねえ……」としみじみ述べる。さらに客席にも「ですよね?」と声をかけると拍手が湧き上がる。その言葉にマイキーを演じた吉沢も「あそこはヤバいですよね」と同意する。

そんな吉沢は「僕は最初のタケミチの学校に乗り込むシーンが個人的にエモくて。相手をボコボコにして、何事もなかったかのようにタケミチに『遊ぼうぜ』って言うんですが、その時ケンチンが僕の落とした学ランをノールックで取るんですよ。打ち合わせも一切なく、自然とああなったんですけど、マイキーとドラケンの関係性がめちゃくちゃ出たなと思って」と撮影を振り返る。するとその話を隣で聞いていた山田は「あのシーンをエモく感じてくれてたんだって知って、今めちゃくちゃエモくなってます」と感動した様子で、「ドラケンなら拾いそうだなと思ってさっと拾ったんですが、それがうまくハマりましたね」と続けた。

本日、唯一の女性登壇者であった今田が「ヒナタのシーンで言うと、タケミチが怪我してマンションの下で傷を治しながら会話するシーンにグッときて。ヒナタの『頑張って、それで10年後も私と一緒にいて』というセリフがいいなと思いました」と語ると、隣にいた北村は「幸せでした……。とても幸せでした」とつぶやき、山田に「こもってるね、心が(笑)」と突っ込まれていた。

また眞栄田は、自身のクランクインだった集会のシーンが印象的だと語り「気持ちとか見た目とか作り込んで参加して、やっとトーマンの一員になれたなって思いがある。あのシーンには思いが詰まっててエモいです」と回想する。さらに磯村は「アッくんがタケミチにヘッドロックをするシーンがエモかったですね。あと匠海のサイズ感がちょうどよくて。どうだった?」と北村に問いかけると、北村は少し考えて「気持ちよかったです(笑)」と回答。磯村はその答えに笑いながらツッコミを入れ、息のあった様子を見せた。

タケミチたちと対峙する敵であるキヨマサを演じた鈴木は「ご覧になった皆さん同じだと思いますが、僕(のシーン)に関してはエモいシーンは一切ございません(笑)。どう考えても僕の役にエモいシーンはないんですよね。エグいシーンはたくさんありましたけど(笑)」と観客を笑わせる。そして「タケミチが倒さなければいけない壁ってことで、悪に徹したというか、善意の気持ちを捨ててキヨマサを演じたので、そういった意味では非常によかったなかなと思っております」と悪役を演じ切った自信を覗かせる。

また謎の存在である半間を演じた清水は「僕はだいたい出てるの15秒ぐらいなので(笑)」と苦笑い。北村から「CMみたいだったね(笑)」と指摘されると、「ある意味CMですよ(笑)」と笑いながら「自分の登場シーンではないですが、パーちんのタイマンのシーンは、試写で観ててうるっと来ちゃって。それに対するマイキーの『あいつはまだ負けてない』っていうセリフも、仲間同士の絆がにじみ出ていて、熱いしエモいなって思いながら観ました」と感想を語る。

そして清水と同じく出番が少ない間宮は「考えてたんですけど、僕と尋也はこの映画に出てることが自体がエモいのではないかと(笑)」と持論を展開。「どんな作品でも伏線って回収されるんですけど、僕らは伏線だけなんですよね、続編がないことには(笑)」と映画の続編への期待を滲ませ、「種撒きっぱなしの状態なので、ちゃんと稀咲と半間の暗躍の芽が育つように、続編を願います(笑)」と述べた。

さらに自分以外のキャラクターで言いたかったセリフについて問われると、北村はマイキーの「日和ってる奴いる?」を挙げ、「マイキーとドラケンは本当にかっこよくて、2人のシーンを観てると、マンガからそのまま出てきたようで憧れがありました。タケミチとしても僕としても」と語る。すると吉沢は「あのシーン、TikTokかなんかで流行ってるらしいですよね?」と話し、「なんか調べたら『笑った』『面白かった』って言ってて、いやいや笑うシーンじゃねーからって(笑)。超熱くなるエモエモシーンなのに」と不満げな表情を浮かべた。

最後、登壇者を代表して北村が「何度も何度も止まりながら、それでも前に進んで来ました。それが公開になってうれしいです」と感謝の言葉を述べる。そして「この作品は今の時代にとても必要なメッセージが詰まってると思っていて。僕らは過去には戻れないけど、タケミチが過去を変えて現在を変えるという勇気を出したように、今、この悶々としてる世の中で、僕らが届ける映画やエンタメで皆さんの背中を押すことができたら」と語り、舞台挨拶を締めくくった。

■ 映画「東京リベンジャーズ」
原作:和久井健「東京卍リベンジャーズ」(講談社「週刊少年マガジン」連載中)
キャスト:北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮
監督:英勉
配給:ワーナー・ブラザース映画

(c)和久井健/講談社 (c)2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会