2022年のF1オーストラリアGPに関して、シーズン開幕戦ではなく4月の開催を希望していると、地元のスポーツ担当大臣がコメントした。
メルボルンのアルバートパークは、1996年以来基本的に開幕戦としてF1グランプリを開催してきたが、2006年は第3戦、2010年は第2戦で、開幕戦はバーレーンGPが務めた。2020年と2021年は、オーストリアGPは開幕戦として予定されていたものの、パンデミックによる衛生上の制限により中止となった。
2020年には直前に中止が決定、今年はいったん11月19~21日に延期になったが、オーストラリアが厳しい移動および隔離制限を海外からの旅行者に対して引き続き実施しており、それが11月まで続く可能性が高いことから、7月6日に正式に中止が発表された。
メルボルンを管轄するビクトリア州スポーツ担当大臣であるマーティン・パクラは、今後、オーストラリアGPが4月の日程を確保することを望んでいると明かした。
「我々は以前から、F1と4月の開催について話し合ってきた」とパクラは語った。
「ご存じのように、今年は他のイベントが第1戦と第2戦の枠に入った。F1はこのふたつのレースを第1戦と第2戦として今後も開催することを強く望んでいると思う」
「我々は以前から、4月開催を検討してきた。確定はしていないが、こうした話し合いを続けるつもりだ。しばらく前から、そのための取り組みが行われている」
パンデミックによって2年にわたってオーストラリアGPを中止せざるを得なかったものの、メルボルンは2025年までのF1との契約を遂行し、契約延長も考えていくと、パクラは語った。
「我々は2025年までの契約を締結しており、それを延長することを強く望んでいる」とパクラは語った。
「アルバートパークのように、景色が美しく、ドライバーとチームに愛されているサーキットは世界中にそう多くはない」
「今後何年にもわたってアルバートパークをF1開催地とするために、我々はF1と緊密に協業していく」