バルテリ・ボッタスは、もし2022年のメルセデスのシートがジョージ・ラッセルのものになった場合、F1以外の機会を探るよりも、F1のなかでの“選択肢を検討する”と述べている。
メルセデスは第9戦オーストリアGPの土曜日、7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンが2023年末までチームに留まることを発表した。しかしチーム代表のトト・ウォルフは、チームのふたつ目のシートを誰が埋めるのかについてまだ決定を下していない。候補になっているのはボッタスとラッセルだけだ。
メルセデスのジュニアドライバーで才能あるラッセルは、遅かれ早かれメルセデス加入の道を見つけるだろうと考えられている。しかしボッタスについては現在の彼の立場と、おそらくはハミルトンからの個人的なサポートも相まって、メルセデスで6シーズン目を迎えることが保証される可能性が高い。
「もうすでに7月だと気付いた。このレース(オーストリアGP)後にあと2レースが終われば、8月の休みだ」とボッタスは同じ土曜日に彼の将来についてコメントした。
「だからすぐに(それについて)話し合いをしなければならないと思うが、今日や明日にというわけではない」
メルセデスが来シーズンにラッセルにマシンを託すことを選んだ場合、ボッタスが2022年にグリッドに残る唯一現実的なチャンスは、ウイリアムズに行き、ラッセルと交代することだ。
しかし31歳のボッタスは他の選択肢を検討する前に、今後数週間のうちにメルセデスと話し合い、チームにおける彼の状況の評価を行いたいと強く考えている。
「もちろん僕はチームから理解を得たい。どのような計画なのか、どちらのドライバーをマシンに載せたいのかということもだ」とボッタスは語った。
「ルイスは契約が決まったが、もう一方は今もフリーだ。チームは決断しなければならない。その話し合いをする必要がある」
話し合いの結果がどうなろうとも、ボッタスはF1への情熱はまったく損なわれていないと主張している。
「僕自身にはまだ何年も時間があると感じている。レースを楽しみ、レースとF1を愛している。だからF1を辞めてこれから数年間を他のスポーツやモータースポーツで過ごすということにはならない」
「もしメルセデスにいられないということになったら、もちろん他の選択肢を考える。でもそれは今考える必要のあることではない」
「僕には優れたマネジメントチームがいる。彼らからまだ何も話を聞いていないんだ。彼らが誰かと話をしてきているのかどうかは知らない。彼らは今の時点に焦点を置き、チームとして、また、僕個人としてベストを尽くし、結果を出すことがどれだけ重要か分かっているからね」
「適切な時期がすぐ来るだろう。いつの日なのか、いつの週になるのかはまだ分からないけれどね。ただすべての選択肢と状況を全体的に見る必要があると思う」