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ポルシェとアウディを交えてF1エンジンマニュファクチャラーが会議「非常に前向きな話し合いだった」

2021年07月06日 17:21  AUTOSPORT web

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2021年F1第9戦オーストリアGP スタートシーン
F1のエンジンマニュファクチャラーと、ポルシェとアウディの最高経営責任者が参加したレッドブルリンクでの土曜日のミーティングは、“非常にポジティブ”なものだったとF1は主張している。

 F1関係者は、現在のエンジンサイクルが終了する2025年以降にF1で使用するエンジンのレギュレーションをまだ確定していない。F1のCEOステファノ・ドメニカリ、モータースポーツ担当マネージングディレクターのロス・ブラウン、FIA会長のジャン・トッドが状況を進展させることになるミーティングの議長を務め、フェラーリのジョン・エルカーン、ルノーCEOのルカ・デメオ、メルセデスのオラ・ケレニウス、また、アウディ会長のマルクス・ドゥスマンとポルシェCEOのオリバー・ブルーメが出席した。

「本日は、現在そして将来の候補である新パワーユニットサプライヤーすべてが集まり、F1パワーユニットの次のフェーズについて非常に前向きな話し合いが行われた」とF1は声明で述べた。

「話し合いは今後数週間継続され、それによりさらなるニュースが発表されることになるだろう」

 土曜日のミーティングを“一歩前進”と表現したドメニカリは、F1の現在のパワーユニットの基本的なハイブリッド特性は残されるだろうと述べた。2022年からホンダのパワーユニットを引き継ぐため、独自のエンジン部門を構築中のレッドブルは、将来のレギュレーションについては“白紙”の状態からのアプローチを求めている。

「このエンジンは導入されてから次の10年間使用される」とレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは語った。

「エキサイティングで、コストやパフォーマンスの基準を満たし、接近戦を促すようなものが考案されるように、時間をかけたい。もちろん音や感動の面を軽視してはいけない。私はこうした基準にも焦点が置かれるべきだと思う」

「現在のとても高価なエンジンを引き継いで、それを安っぽいものにしてしまうとしたら非常に残念なことだ。エコノミークラスのチケット代ではファーストクラスで飛ぶことはできない」

「持続可能性があって環境にやさしいバイオ燃料を使用するエンジンを誕生させる機会が生まれることを願っている。そのためにはもう少し白紙に近いところからの話になる。単に現在のものを引き継ぐよりも、おそらくはコストが明確に管理されるエレメントの標準化が行われるだろう」