7月6日(木)、オーストラリア・グランプリ・コーポレーション(AGPC)は、新型コロナウイルスのパンデミックに関連する規制や物流上の課題により、2021年F1オーストラリアGPの開催を中止すると発表した。
オーストラリアGPは3月に2021年の開幕戦を開催する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため入国時に厳格な措置を取っており、11月への延期が決まっていた。現在も厳格な制限が続いていることから、F1に加えてフィリップアイランドで開催予定だったMotoGPオーストラリアGPの中止も決定した。
AGPCのCEOであるアンドリュー・ウェスタコットは、以下のように述べた。
「これがMotoGPとF1のファンが望んでいたニュースではないことは理解している。この困難な時期に揺るぎないサポートを提供してくれたこと、そしてこのふたつの素晴らしいイベントに継続的に献身してくれたことについて、ビクトリア州政府やF1、ドルナスポーツに感謝したい」
今後AGPCは、ビクトリア州政府やF1と2022年のオーストラリアGP開催時期について協議を進めていくという。
なおF1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、F1は現在も23戦の開催を予定していると主張した。
「今季オーストラリアでレースができないことは残念だが、2021年は23戦を開催できると確信している。オーストラリアGPの空席となった箇所を埋めるために、いくつかの選択肢を用意している」
「今後数週間の間にこれらの選択肢を検討し、議論がまとまった段階でさらに最新情報をお伝えする」