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「倉敷染」でエシカルファッション普及へ ビッグジョンから第1弾商品が発売

2021年07月06日 09:02  Fashionsnap.com

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倉敷染の商品 Image by: ミライアクト
岡山県織物染色工業協同組合が、環境に配慮した染色加工「倉敷染」の拡大を目指し、新会社ミライアクトを設立した。これまで倉敷染めは生地作りおよび染色・整理加工に限定されていたが、副資材大手であるYKKスナップファスナーと清原の2社の協力を得て衣料品の製造を実現。新会社では衣料品の製造および提供を行っていく。

 倉敷染めは国際サステナビリティに関する問題基準の安全性に基づき、環境負荷低減にも配慮した繊維加工を実現。近年のアパレル業界でエコロジーに関する問題が叫ばれる中、同組合は洗い加工最大手である豊和など4社が参画するエシカルファッションチームを立ち上げ、倉敷染をエシカルファッションとして打ち出す。
 今年6月に設立したミライアクトでは、豊和の田代雄久社長が代表に就任した。資本金は1000万円。副資材大手のYKKスナップファスナーと清原の2社は、繊維関連の素材や製品に有害な化学物質が含まれていないことを証明する「エコテックス®スタンダード100(STANDARD 100 by OEKO-TEX®)」の認証を受けていることから、倉敷染の衣料品開発にあたり協力を依頼したという。第1弾商品はビッグジョンから販売が予定されている。
 ミライアクトとしては今後、国内外の展示会に参加し、OEM・ODMの営業活動を行う計画だという。