2021年F1第9戦オーストリアGPの決勝レースが行われ、アストンマーティンのランス・ストロールは13位、セバスチャン・ベッテルは17位でレースを終えた。
■アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワン・チーム
ランス・ストロール 決勝=13位
望んでいたようなレースにはならなかった。振り返ってみると、ソフトタイヤでのスタートは明らかに不利だったと思う。それでもレースの前半戦では、何とかポイントを争える位置をキープしていた。
ところが、最初のピットストップで新品のハードに履き替えた後、ひどいトラフィックの中を走らされることになった。周囲のクルマはそれぞれ戦略やタイヤが違っていたこともあって、僕はかなりのタイムを失い、第2スティントの序盤にタイヤの一番いいところを生かせなかったんだ。それが僕のレースに大きく影響した。
このトリプルヘッダーを、こうした形で終えるのは残念だけど、2週間後にはシルバーストンで、チームのホームレースを迎えることを考えるとワクワクするよ。サーキットの特性も全然違うし、週末の新しいフォーマットも実施される。いわば白紙からのスタートで、立て直しのチャンスにもなるだろう。
■アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワン・チーム
セバスチャン・ベッテル 決勝=17位(DNF)
厳しいレースになり、最後はグラベルトラップに飛び出して終わった。キミ(・ライコネン)との間で、意思の疎通ができていなかった。彼はただ、前にいる僕を見ていなかったのだと思う。こちらとしては、左リヤに衝撃を感じるまで、そんな可能性は考えてもいなかったよ。ターン4をうまく立ち上がってキミの前に出た僕は、右寄りのラインを取ってターン5へアプローチしつつあった。キミが何らかの意図を持ってやったとは思わない。
ともあれ、今日はそれ以前に、ポイントを争えるだけの速さがなかった。バランスは悪くないと感じながらドライブしていたんだ。ただ、ミディアムを履いた最初のスティントの方がパフォーマンスは良かったのに、その間はずっとトラフィックにつかまっていて、一度もクリーンエアでは走れなかった。ポイントを獲れなかったのは残念だけど、これからもハードワークを続けて、どこを改善できるかを理解した上で、次のシルバーストンでのレースに臨みたい。