2021年F1オーストリアGP決勝で、フェラーリのカルロス・サインツJr.は5位、シャルル・ルクレールは8位だった。サインツはハードタイヤからミディアムに交換、ルクレールはミディアムタイヤでスタートし、ハードに換える戦略で走った。
■スクーデリア・フェラーリ
カルロス・サインツ 決勝=5位
オーストリアでの週末2回を終えて、ここで自分たちがしてきた仕事に自信を感じている。今日、とてもいい戦略を使い、タイヤマネジメントをうまくやり、素晴らしいチームワークによって、スムーズなレースを実行することができた。
僕たちはハードタイヤでスタートした。序盤数周に苦しむことは分かっていた。実際、スタートでグリップがなくていくつかポジションを落としたよ。でもレースは1周目で終わるわけじゃないと分かっていた。
とにかく最初のスティントをできる限り長く延ばすことを目指したんだ。タイヤをセーブしながら、とてもいいペースを維持して走ったよ。かなり長いスティントを走ってから、ミディアムタイヤに交換し、その後は最後まで全開で飛ばした。(角田)裕毅をパスして、すぐに前のグループに追いつき、シャルルとのチームワークでダニエル(・リカルド)をうまくオーバーテイクすることができた。そして、(ペナルティを受けていた)チェコ(ペレス)との間隔を10秒以内に縮めたことで、5位に上がることができた。
オーストリアでの決勝2日間はうまくいったと思う。目指す状態とはほど遠いが、野心とモチベーションは高い。今後のレースに向けて向上するために努力し続けるよ。
■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 決勝=8位
フラストレーションがたまるレースだった。もっといい結果を出せたはずだと思うからね。
カルロスとふたりで戦略を分けたことが、最終的にチームにいい結果をもたらした。僕は終盤、ハードタイヤで走っている時、前のダニエルを抜くことができなかった。それでカルロスに戦ってもらうために、彼を前に出したんだ。それがうまくいった。
隙間があるのが分かると、必ずチャンスをつかみにいった。チェコ(ペレス)との間に2回インシデントがあったが、彼は自分が限界を少し超えてしまっていたことを分かっている。話をして、もうわだかまりはない。結局のところ、これもレースの一部だ。
5位と8位というのは理想の結果とはいえないけれど、今日僕たちは堅実な仕事をしたと思う。必死に取り組みを続けてきた。今は一歩一歩前に進むことが重要だ。一貫性を保ってこの調子で前進していこう。今後のレースで強力なレースペースを発揮できるといいね。