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ラズガットリオグル「何度か転倒しそうになったけど、2回優勝できて本当にうれしい」/SBK第4戦イギリス

2021年07月05日 15:11  AUTOSPORT web

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2021年SBK第4戦イギリス レース1、レース2で優勝を飾ったトプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)
2021年スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦イギリスでトップ3に入ったライダーたちが週末を振り返った。

SBK第4戦イギリス 決勝レース1
■Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK
トプラク・ラズガットリオグル(レース1:優勝)

「13番グリッドからスタートし、2ラップ目でトップに立つことができ、素晴らしいレースとなった。以前に一度だけ、フランスのレースで17番手から1位まで挽回したことがあるけど、SBKで実現した今日のほうが、僕にとってはより重要なものとなったよ。午前中のウエットコンディションではあまり調子が上がらなかったので、“もし雨なら無理をせず、ランキングのためにできるだけ上を目指すだけでいい”と考えてた。ところが、わずかにドライラインが見え始め、全員がスリックタイヤを装着することになった。チャンスは一度だけとわかっていたし、チームのホームレースで好成績を目指すために何としても好スタートを決めたいと思っていた。そして第1コーナーで5番手につけ、1ラップ目の終わりまでに2番手に上がることができた。“あとは自分のものだ!”と心の中で叫んで、最後まで全力でプッシュし続けた」

「何度か小さいミスをして、転倒しそうな瞬間もあったけど、とにかくこうして優勝を成し遂げることができた。2018年も2019年も2位だったので、本当にうれしい勝利だ。SBKで優勝したことがなかったこの場所で、今日はどうしても勝たなければならなかったし、それによってランキング争いに好影響を及ぼすことにもなり、(ジョナサン・)レイとの差は15ポイントに縮まった。とは言えチャンピオンシップは長く、今後もすべてのレースでしっかりポイントを獲っていかなければならない。チームは今日も素晴らしい仕事をしてくれた」

■Kawasaki Racing Team WorldSBK
ジョナサン・レイ(レース1:2位)

「雨によって路面が洗い流されグリップが不足していたのかは分からないけど、昨日と比べて、バイクのセットアップがよくなくて前を走るのに苦労した。同じようにバイクを完全に傾けて走ることができなかったんだ。セットアップは少し妥協したけど、それほど劇的なものにはならなかった。レースの15分前“完全に路面が乾いているのか、インターミディエイトか、それとも通常のレースセットアップを使うべきか”を考えていた」

「いいスタートを切ったけど、小さなドライのラインがひとつしかなかったため、誰かが僕の後ろからターン1に入るのではと心配した。僕は最初のラップをリードしたけど、トプラク(・ラズガットリオグル)にかわされてしまった。その後、ホリーウッドセクションで大きくリヤを失ってしまった。トプラクには引き離されてしまったけど、諦めたくなかったのでプッシュを続けたよ」

■Kawasaki Racing Team WorldSBK
アレックス・ロウズ(レース1:3位)

「今日は一日中厳しいコンディションだった。朝は本当に濡れていたけど、スーパーポールでは少し乾いてきた。乾き気味の状態だとあまりフィーリングが良くなかった。レースではひどいスタートを切って、最初のコーナーでおそらく8番手まで後退した。今年はスタートが得意だったけれど、こんな細いドライラインだと落ち着く必要があった。僕は前のライダーたちよりもかなり速かったけど、かわすことは難しかった。ジョニー(ジョナサン・レイ)とトプラクがいなくなったので、3位を狙うことにした。アラゴン以来の表彰台には満足している。安定した走りを維持できてよかった」

■SBK第4戦イギリス 決勝レース2
■Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK
トプラク・ラズガットリオグル(スーパーポールレース:6位/レース2:優勝)

「午前中のスーパーポール・レースはあまりうまくいかなかった。ベストを尽くしたけど、インターミディエイトタイヤを履いて6位に留まった。レース2は重要なので、何としてもトップに立ちたかったので、ドライコンディションを望んでいた。それでも毎ラップ、勝利を目指してプッシュするのは簡単なことではないし、レイについて行ったときは、路面グリップの感触が昨日とは違っていて、何度か転倒しそうになった」

「そのたびに“大丈夫、ジョニーについているし、ゴールはもうすぐだ”と自分に言い聞かせていた。でも彼がミスをして転倒してしまったので、そのあとはペースを安定させることを心がけ、何とかマシンをチームのもとに持ち帰ることができた。ドニントンパークでは2018年と2019年に2位を獲得して表彰台に上ってる。今年は2回の優勝を成し遂げ、本当にうれしい。ヤマハとチームに感謝している。アッセンも好きなコースだけど、このマシンで走るのは初めてだ。でもきっと大丈夫。楽しみにしているよ!」

■GRT Yamaha WorldSBK Team
ギャレット・ガーロフ(スーパーポールレース:6位/レース2:2位)

「表彰台に上ることができて最高の気分だ!そしてこの経験を、チームとともに成し遂げられたことをとてもうれしく思っている。彼らは懸命にハードワークに取り組んでいて、レースに対して大きな情熱をもっている。彼らに恩返しするために、僕もベストを尽くしてきたけど、これまではなかなか望み通りの結果をだすことができなかった。それだけに今日の2位は本当にうれしい結果だ」

「今回は週末の初めから順調だった。レース1は序盤で遅れたあと、結果的に転倒するまでは3番手につけていた。そして今日は、スーパーポールレースでポジションをキープし、マシンにも好感触をつかんでいた。レース2の前は、雨雲が近づいて来ていたので、またウエットレースになるかと思っていたけど、最後は晴れて、僕にとってベストの展開になってくれた。次のアッセンは先週、経験しているけど、スーパーバイク・マシンで走るとフィーリングはまったく違うだろうね。それでも少なくとも、コースのことはわかっているし、より乗り慣れたマシンで走るのを楽しみにしてる」

■BMW Motorrad WorldSBK Team
トム・サイクス(スーパーポールレース:2位/レース2:3位)

「僕たちはここにきてナバラのテスト後の状況を評価しようとしていた。チームは素晴らしい仕事をしてくれて、今週末のパッケージから完璧なバイクをくれたと思う。チーム全体の功績だ。それでもまだ改善の必要はあるけど、チームにとっても僕にとっても自信をもつことができた。本当に素晴らしいのは、(スーパーポールレースで)ウエットコンディションの最前列に僕とマイケル(・ファン・デル・マーク)の2台のBMWがいてトリッキーなコンディションで2位と3位表彰台を獲得したことだ。レース2も最初はトリッキーだったけど、最終的にはドライのレースとなった。表彰台を獲得したことはうれしいよ。うまくいけば、今後も改善を継続していくことができるだろう」