映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の大ヒット御礼舞台挨拶が、本日7月4日に東京・丸の内ピカデリーにて行われ、ハサウェイ・ノア役の小野賢章、ギギ・アンダルシア役の上田麗奈、ケネス・スレッグ役の諏訪部順一、監督の村瀬修功、プロデューサーの小形尚弘が登壇した。
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イベントの冒頭ではMCから、7月3日までの興行収入が「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」を超える15億円を突破したことが発表された。上田は初日舞台挨拶を収録映像で行ったことに触れ「皆さんの顔を見て、やっと公開されたんだなという実感が湧いてきました」と喜びを伝える。続けて上田が感極まりながら観客への感謝を何度も述べると、隣りにいた小野はその様子に「今日の舞台挨拶がもう終わるのかなってぐらいの勢いで、締めの言葉かと思った(笑)」と話し笑わせた。そんな小野も「キャスト、スタッフが本当に丁寧に作り上げたもの。15億という結果として出ているのがうれしいですし、それは応援してくださる皆さんのおかげだと思っております」と笑顔を見せた。
今作のヒットを受け周囲からの反響を話す場面では、小野が通院する歯医者で声を掛けられたことを明かす。しかし、それがホワイトニングの施術中だったそうで、小野は口を開けたまま「ふぁりがとうございます」と返したと話し、その現場を再現すると、笑い声の代わりに客席から拍手が起こった。諏訪部も「ありそうでない機会」と学生時代の知人や友人からも連絡があったことを伝え、「デビュー作を観てくれたみたいな感じで『いい役やってんな』『よかったな!』って言われて、この仕事もう25年くらいやってるんだけどなって。なかなかうれしいんですけどね」と新鮮な反応を楽しんでいる様子だった。
この日は上映後の舞台挨拶ということもあり、劇中の具体的なシーンを挙げながらトークを展開。小形プロデューサーは、ハサウェイがケネスにポテトを食べられたシーンでのハサウェイの心境が気になったそうで、小野への質問を投げかける。諏訪部もハサウェイが好きなものを取っておく派なのか、先に食べる派なのかと興味津々で、この話題に食いついた。小野が「ポテトがちょっとした楽しみだったのかもしれない」と考察しながら「そこは“間”でうまく表現できていると思う」と切り返すと、観客からは拍手が贈られた。
諏訪部はギギとケネスのダンスシーンの流れから、メッサーが登場してのモビルスーツ戦に入る場面がお気に入りだと紹介。会場からも大きな共感を得たこのシーンについて、諏訪部は「高揚感がすごいじゃないですか。曲がブレイクしてバーンってなってからの『わー来たなー!』って、『ここからモビルスーツアクションが始まりますか!待ってました!』みたいな。僕も劇場で観たときにゾクッときました」とテンション高く話す。村瀬監督も同じシーンがお気に入りだそうで「当初は別の曲をあてていたんですが、予定通りきれいにハマったんじゃないか」と、自身でも満足の行く仕上がりになったことを明かした。
上田は劇中での印象的なセリフ「やっちゃいなよ」について村瀬監督に、声の主はギギだけなのかと質問する。村瀬監督が「クェスの数パターンいただいたのと、ギギの数パターンを合成している」と回答すると、上田は驚いた様子を見せていた。小野は村瀬監督が作画したというラストシーンのハサウェイの表情をチョイス。小野は「改めて観ると鳥肌が立つくらいすごい表情をしていたので、注目していただきたい」とアピールした。
最後の挨拶では上田が「皆さんのお話を聞いて、一刻も早くもう1回観たいっていう気持ちが高ぶってまいりました」と笑顔で話す。続く諏訪部が「これまでもインタビューで、劇場でご鑑賞いただく価値のある作品に仕上がったのではないかなと言ってきたのですが、どうだったでしょうか?」と観客に投げかけると、大きな拍手が返ってくる。さらに「劇場ですと低音がよく出るので、私の声もご家庭よりよく聞こえるのでは」と低音を効かせた声で、劇場での鑑賞を呼びかけた。小野は「こんなにたくさんの方に劇場に足を運んでいただけて本当に感謝しています。これからも記録が伸びていくように皆さま応援していただけたらと思います」と、改めて感謝を伝えイベントを締めくくった。
■ 映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」
公開中
□ スタッフ
企画・製作: サンライズ
原作:富野由悠季、矢立肇
監督:村瀬修功
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン:pablo uchida、恩田尚之、工原しげき
メカニカルデザイン:カトキハジメ、山根公利、中谷誠一、玄馬宣彦
音楽:澤野弘之
配給:松竹ODS事業室
□ キャスト
ハサウェイ・ノア:小野賢章
ギギ・アンダルシア:上田麗奈
ケネス・スレッグ:諏訪部順一
レーン・エイム :斉藤壮馬
アムロ・レイ:古谷徹