7月2日、ヤマハはスーパーバイク世界選手権(SBK)にGRT Yamaha WorldSBK Teamから参戦している野左根航汰がSBK第4戦イギリスを欠場すると発表した。
全日本ロードレース選手権にこれまで参戦し、昨年JSB1000クラスのチャンピオンに輝いた野左根は、今季からSBKに参戦している。
SBKではここまでの3戦、すべてのサーキットでポイントを獲得する活躍を見せているが、6月21~22日に行われたナバラテストの初日にクラッシュした際、右手の中指を骨折した。
そんな野左根は右手が万全でないものの、7月2~4日にドニントン・パークで行われている第4戦イギリスに出場。初日のフリー走行1回目に参加したが、自身と他のライダーの安全を考慮して数周で走行を切り上げて欠場することを決めた。
チームは次戦までに野左根が回復して、7月23~25日にTT・サーキット・アッセンで開催される第5戦オランダに出場する見込みであることと、第4戦イギリスでは代役ライダーを起用しないことも明かしている。
ヤマハ・モーター・ヨーロッパのロード・レーシング・マネージャーを務めるアンドレア・ドソーリは「今週末、バイクに乗らないという航汰の決定を尊重する」とコメントした。
「彼が出場しないのは明らかに辛いことだが、怪我が悪化して多くのラウンドを欠場しなければならない状況は望んでいない。今週末は天候が崩れることが予想され、限られた走行時間、そしてわずか1週間先にブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)の次のラウンドが迫っているためBSBライダーに代役を依頼することは公平でも安全でもないと考えている」
「GRTヤマハ・チームは今週末、ギャレット・ガーロフの1台を走らせるが、次のアッセンで航汰を迎えることを楽しみにしている」