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Chim↑Pom卯城竜太らが手掛ける新宿の完全会員制ギャラリーが期間限定で一般公開、会期中は24時間営業

2021年07月02日 18:22  Fashionsnap.com

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新宿区百人町に位置するギャラリー「WHITEHOUSE」が、アーティスト磯崎隼士の個展「今生」を開催する。会期は7月3日から7月23日まで。

 WHITEHOUSEは、Chim↑Pomのメンバー卯城竜太が、アーティスト 涌井智仁とギャラリー「ナオ ナカムラ」の中村奈央と共に2021年3月にオープン。1960年結成され、吉村益信や、篠原有司男、赤瀬川源平らが参加した前衛芸術グループ「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」の活動拠点であった「新宿ホワイトハウス」をリニューアルする形で開館に至った。
 同スペースは、4月に開催された杮落とし「urauny dinner」の会期前から、2種類の「パスポート」を300部のみ発行し、パスポート購入者だけが企画展や常設展を観賞できる完全会員制度を採用。パスポート保有者は、同スペースで行われる企画展や飲み会などのイベント参加権のほか、LINEを使用したオープンチャットや、会員限定サイトに格納されている若手批評家による評論文のアクセス権、WHITEHOUSEへの宿泊など多数の限定コンテンツを楽しむことができる。
 今回開催される「今生」は、同スペースがオープンしてから初めて一般公開される企画展となる。磯崎隼士は1994年生まれ、2020年に年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。独自の死生観と世界の素朴さを追求し、身体的な感覚をシリコン製の人工皮膚や絵画で表現する。
 同展は、磯崎が働く認知症患者が入居する老人ホームでの感覚をきっかけにした作品を展示。展示空間は外光のみを灯りとして使用し、その変化を可視化するために会期中は24時間営業をする。キュレーションを担当した卯城は「『閉ざす』でもなく、『開く(ひらく)』でもない。ただ『あいている』という穴のような状態が、作品やスペースの意図を空にする」とコメントしている。

■WHITEHOUSE住所:東京都新宿区百人町1丁目1-8会期:2021年7月3日(土)~2021年7月23日(金)営業時間:24時間公式サイト