ツイッターで「東京五輪中止」がトレンドワードになるなど、賛否が出ている東京五輪・パラリンピック。キャリコネニュースでは5月下旬から読者アンケートを実施し、7月2日までに428の回答が集まった。7月2日現在、「中止するべき」が89.0%で圧倒的に多い。「利権まみれのオリンピックを開催するなら、給付金を配った方がよっぽど国益になる」(40代男性/千葉県/個人事業主)という声を筆頭に、「開催反対派」の投稿が相次いだ。東京都の30代女性(事務・管理職)は
「こんなに楽しみじゃない五輪は初めて。五輪の輪は世界五大陸を表しているらしいが、他の国を助けられず、自国すら引っ掻きまわしている状態で、世界中の人々がスポーツに純粋に感動できるのでしょうか。いま応援すべきは医療従事者をはじめ、その周りをサポートしている企業だと思います」
と主張している。(文:鹿賀大資)
「なぜ国民の安全を守ることを優先しないのか」
兵庫県の40代女性(パート・アルバイト)は、「きちんとしたコロナ対策もせずに、なぜオリンピックだけ特別扱いなのでしょうか」と国に矛先を向ける。また「全員ではないにしても」と前置きした上で
「私達はできる限りのコロナ対策をした上で、さらに自粛と我慢の繰り返しの日々です。こういった個々の努力が続く中、なぜ国としてそれができないのか、なぜ国民の安全を守ることを優先しないのか、何のために国はあるのか、不思議で仕方ないです」
と拭えない不満を並べた。
東京都の30代男性(ITエンジニア)は、「国内でさえ新型コロナの感染が抑えられていない状況なのに、世界中から集まるイベントにより爆発的な感染拡大は目に見えています」と五輪開催に嫌悪感を示す。その上で
「今の政府は国民の安全より、自分達のお金と権力しか頭にないことがよく分かりました」
と自身の見解を打ち明けている。
「五輪が終わった時には、悲惨な日本になる姿が目に見えている」
北海道の30代女性(事務・管理職)は、自身の地域事情から五輪開催についての心境を語る。北海道では現在、まん延防止措置が発令されており、男性は
「子どもの幼稚園は、プール授業も近所の公園への遠足も中止。大人も施設休館の影響で健康診断すら受けられない状況です……。こんなに制限されているのに、選手だけでも1万人以上が集まる五輪開催に向けた準備が進められているかと思うと、腹立たしい限りです」
と憤りを隠せない。
ほかには
「IOCに意のままにお金をぼったくられた上、来日した人々によって新型コロナウイルスまでばら撒かれ、五輪が終わった時には悲惨な日本になる姿が目に見えている。また、そのウイルスをそれぞれの国に持ち帰り、パンデミックが大幅に悪化しそう。行く先は日本が世界中から悪役として見られるようになる」(60代女性/京都府/フリーランス)
という声も寄せられていた。
※キャリコネニュースでは引き続き東京五輪、開催するべき? 中止するべき?のほか「夏のボーナスいくらですか?」やオンライン会議中のとんでもないエピソードなどのアンケートを募集しています。