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ウィリアム王子とヘンリー王子、ダイアナ妃像の除幕式に揃って出席 共同声明で亡き母を偲ぶ

2021年07月02日 10:21  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ダイアナ妃の銅像の前に立つウィリアム王子とヘンリー王子(画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2021年7月1日付Instagram「Today, on what would have been our Mother’s 60th birthday, we remember her love, strength and character - qualities that made her a force for good around the world, changing countless lives for the better.」』のスクリーンショット)
英時間1日、ケンジントン宮殿の庭園で故ダイアナ妃の銅像の除幕式が行われた。米国から帰国したヘンリー王子は兄ウィリアム王子と肩を並べて歩き、母の銅像を初披露した。当日の2人は共同声明を発表し、「母が今も私達と一緒にいてくれたら」と母ダイアナ妃への思いを述べた。

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故ダイアナ妃の60回目の生誕記念日となった英時間1日の午後、ケンジントン宮殿のサンケン・ガーデンで妃の銅像の除幕式が行われた。銅像は妃の没後20年にあたる2017年、ウィリアム王子とヘンリー王子が依頼したものだ。

ダイアナ妃のお気に入りだった花が4,000本植えられた庭園には、妃の姉レディ・セーラ・マッコーコデールとレディ・ジェーン・フェローズ、弟チャールズ・スペンサー氏のほか、英彫刻家イアン・ランク=ブロードリー氏や庭園デザイナーのピップ・モリソン氏を含む少人数が出席した。

『Daily Mail Online』によると、ヘンリー王子は式典開始の15分前に到着、ダイアナ妃の3人のきょうだいに挨拶した後、笑いながら冗談を言ったり、手を叩いて興奮する姿が見られた。また両手を口に当てて庭に向かって叫んだり、大笑いしながらはしゃぐ瞬間もあったという。

式典が始まるとウィリアム王子とヘンリー王子が肩を並べて歩き、彫刻家ブロードリー氏が待つ銅像の前に到着した。しばらくすると2人が一緒に幕の紐を引き、ダイアナ妃像を初披露した。

現れたのは、ダイアナ妃が3人の子供達に囲まれた銅像だ。妃が2人の子供の肩に手を回し、もう1人の子供が後ろに立っている。

銅像の公開後、ケンジントン宮殿は「3人の子供達に囲まれたダイアナ妃の姿は、彼女の公務による普遍性と世代を超えた影響力を表現するものです」と明かし、「ポートレートと衣装のスタイルは、彼女の人生の晩年に基づいています」と説明した。

宮殿の声明文には、ブロードリー氏による「彼女の温かさと人間性を表現し、世代を超えた彼女の影響力を表現したかった」との言葉も添えられた。

銅像のデザインについて『Daily Express』は、1988年に撮影されたダイアナ妃の写真にそっくりだと伝えている。白いシャツにベルト付きの赤いスカートをはいた妃が、2人の息子の手を繋いでいる様子を捉えたものだ。

式典当日の午後には兄弟が共同声明を発表、「毎日、母が今も私達と一緒にいてくれたらと思っています。私達の願いは、この銅像が母の人生とレガシーの象徴として永遠に見てもらえることです」と述べ、こう続けた。

「母の60歳の誕生日である今日、私達は母の愛と強さ、個性を思い出しています。これらの資質により母は世界中の善を促進させる力となり、数えきれないほどの人々の生活を良い方向に変化させました。」

最後に兄弟は、ブロードリー氏と庭園デザイナーのモリソン氏、プロジェクトチーム、友人や寄付者、そしてダイアナ妃の思い出を守り続ける世界中の人々に向けて、感謝の意を述べた。

なおこの日、ケンジントン宮殿前には英国中から多くの王室ファンが集まった。宮殿のゲートには妃の写真やメッセージ、花束、バルーンなどが捧げられ、訪れた人々がダイアナ妃の60回目の誕生日を祝福した。



画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2021年7月1日付Instagram「Today, on what would have been our Mother’s 60th birthday, we remember her love, strength and character - qualities that made her a force for good around the world, changing countless lives for the better.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)