世帯年収1200～1400万円の夫婦2人暮らし世帯では、ある程度余裕のある生活が送れるようだ。一方で、子どもが生まれた後の生活を不安視する声も見られた。
「駅近の新築マンションを購入しましたが、夫婦2人なので毎週外食したり旅行に行ったり悠々自適ライフ。貯金も年収の半分程度はできています。でも子どもが生まれたら時短勤務で年収が下がり、こんな生活はできなくなるのでちょっと不安です」（神奈川県／30代女性／メーカー系）
子どもが生まれると、世帯年収1200～1400万円でも生活に困窮するものなのか。そこで今回は、同世帯年収の子持ち家庭の人の声を紹介する。（文：林加奈）
【みんなの年収事情】最新記事はこちらから
「児童手当やローン控除のおかげで、年間300万円くらい投資・貯金ができています」
メーカーに勤める世帯年収1200万円台の30代男性（大阪府）は、3人の子どもを育てている。家計の状況について、
「4年前に組んだローンの返済が月16万円ほど。上の子がまだ小学生なので、学費はそれほどかかっていません。児童手当やローン控除のおかげで、年間300万円くらい投資・貯金ができています」
と明かす。これから学費がかさむ時期に入るものの、3人の子がいる割には「蓄財できている」といえるだろう。男性は、
「車はコンパクトカー1台。高級ブランド品も買わないので、家族での外食や飲み会など、ちょっとした贅沢はできます。でも服や車にお金をかけると、それも難しくなりそうです」
と綴る。また、
「子どもが多くなっても税金や手当の優遇はありません。子どもが多いほど1人あたりにかけられる教育費が減ってしまい、つらいです」
と不満を吐露した。
「都内に戸建て、海外旅行に年1回だが将来への対策が喫緊の課題」
IT企業で働く30代男性は、夫婦と子ども1人の3人世帯。世帯年収は1200万円だ。男性は生活状況について、
「都内の戸建て4LDKに住んでいる。海外旅行に年1回、国内旅行は年に2～3回、食生活は近所のスーパーの購入品を使った自炊が中心。外食は月5回ほど。3人家族としては余裕があり、快適」
と綴っており、現状はゆとりある暮らしをしている。ただ、
「将来のための資産形成ができていない。また、海外旅行の機会が限られている。支出と貯蓄を差し引くと家計にゆとりはなく、食事や嗜好品への支出が困難。教育費の積立など、将来に向けた対策が課題」
と不安も拭えないようだ。世帯年収1200～1400万円の家庭では「子どもは育てられても学費や老後の不安が残る」といったところだろうか。
※キャリコネニュースでは引き続き「あなたの世帯年収への不満を教えてください」や「夏のボーナスいくらですか？」などのアンケートを募集しています。
-----
【あわせて読みたい】
世帯年収400～600万円の生活感「小遣いは月3～5万円。休日のラーメンに1万円、タバコに1万円使ってへそくりができない」
「妻が専業主婦で働こうとしない。金銭的な余裕がありません」年収700万円の40代男性の本音
