「職場」と「窃盗事件」。一見して何とも似つかわしくない言葉同士だが、勤務中に金銭や貴重品類を盗まれたことがある人もいる。愛知県の20代女性(正社員/年収100万円未満)は、元勤務先で窃盗被害に遭った。その発端について、
「テキスト販売の会社に勤めていたのですが、事件は私がお客さんの購入代金を立て替えたことに起因します。ちょうど閉店間際だったので、経理が締めていたこともあり、私がその700円分を立て替えました」
と語る。(文:鹿賀大資)
「700円って言いましたよね」
本来なら従業員による立替金はタブーだが、いわゆる女性が自腹を切る形になった。立替金は翌日、経理に請求することになっていたが、タイミング悪くインフルエンザにかかってしまい、女性が出社したのは1週間後。女性は「立替金を会社の金庫にしまっておいたはずなのに、綺麗さっぱり消えていたのです」と続ける。
「経理に当日の売上を確認したところ金額が合わず、そこから『金庫にお金がない』という流れです。同僚にも聞きましたが、『知らない』の一点張り。ただ、同僚は最初に『700円分?』と言っていました。その時点で私はまだ、金額について一言も喋ってないのに。なので『700円って言いましたよね』と確認したのですが、もうそこからは『言ったっけ?』と素知らぬふり」
結局のところ事件は未解決のままだが、女性は同僚について「盗難の犯人までとは思っていませんが、おそらく何か知っているだろうなとは今でも思っています」という。さらに、
「ちなみに700円についてですが、こっそりと上司が『可哀想だから』と自腹で600円くれました。100円足りていませんが」
と書いている。
「事務所荒らしも車上荒らしもしている」
都内の40代男性(サービス系/年収600万円)は、職場の新人アルバイトがしでかした窃盗事件について語る。男性は、その新人から複数回にわたり金銭を抜き取られている。しかし男性が声を大にしているのは、新人の盗人猛々しい態度についてだ。
「あの新人バイトが入ってからというもの、1万円だけなくなることが2度3度と続いた。最初は気のせいかと思っていたが、ロッカーの鞄にしまってある財布から抜かれていることと、しばらくして取引先の運送業者も『財布がなくなった』と騒ぎ出したので、新人バイトを疑うようになった。そしてトラックの件から問い詰めたら『車内に財布を置いている方が悪い』と苦し紛れの言い訳をしていた」
新人はそれで吹っ切れたのか、開き直りながら「事務所荒らしも車上荒らしもしている」と自白。しかも悪びれることなく続けざまに「他人のロッカーをあさり、何が悪い」と言い放ったそうだ。
「さすがに社長に注意をしてもらったが、あいつは反省するどころか、社員の私を無視して未だに働いている。仕事もあからさまにサボり、まったく言うことを聞かない。どういった育ちをしたらこうなるのか」
男性は「彼の図太さには呆れる」とお手上げの様子だ。
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