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数百円で購入したデヴィッド・ボウイの絵画、約1000万円で落札される

2021年06月29日 17:21  リアルサウンド

リアルサウンド

(画像=Cowley Abbottより)

 カナダのリサイクルショップで4カナダドル(約360円)で購入されたデヴィット・ボウイの絵画が、オークションで108,120カナダドル(約970万円)で落札された。これは評価額である9,000~12,000カナダドル(約80万~107万円)のおよそ10倍だ。


【写真】オークションで約1000万円の値がついた、デヴィッド・ボウイの絵画


 24.7 x 20cmの本作「DHEAD XLVI」は、ボウイが1995年から1997年の間に制作した47の作品からなる「Dead Heads」シリーズの1つ。アクリル絵具と、デジタルコラージュによって描かれた作品だ。同シリーズの別の絵画は、ボウイの死後間もない2016年3月に38,575ドル(約346万円)で、2018年には別の作品が33,896ドル(約304万円)で販売されている。今回落札された「DHEAD XLVI」は、12人の入札者によって争われ、その価格は約970万円にまで上昇。「Dead Heads」シリーズ史上最高記録を更新した。


 生前のボウイはアートに造詣が深く、数百もの美術作品を収集していた。彼の死後、そのコレクションは売却されたが、彼自身の作品が販売されることはめったにないことから、オークションは大きな注目を集めたようだ。


 今もなお熱狂的なファンをもつボウイは、音楽だけでなく、絵画でもその存在感を示している。(堀口佐知)