新入社員は仕事を覚えようと意欲的になるものだ。しかし、どの職場でも懇切丁寧に仕事を教えてもらえるとは限らない。キャリコネニュースには、仕事を教えてもらえないことを理由にすぐに退職した人の経験談が寄せられている。
神奈川県の40代女性は「具体的に仕事を教えてもらえない。また、交通事故に遭っても休みにならなかった」と配給会社を3か月で退職した。その頃に自身の妊娠が判明したため「辞めるいいタイミングだった」と綴っている。(文:林加奈)
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「あなたはコンピューターができるから見ればわかるでしょ」
都内に住む50代女性はリモートワークで、海外の語学学校のカスタマーサポートを始めた。社員のうち日本人は2人だけのため、「日本人独特の陰湿ないじめはないだろう」と選んだ仕事だ。実際に気さくで感じのいい人が多かったので、「協力すれば会社を盛り上げていけるのではないか」と考えていたが、
「最初のトレーニングで『あなたはコンピューターができるから見ればわかるでしょ』と、何も教えてくれず。その状況で、ほかの社員に私を紹介するものだから、半端ない量の仕事がどっさり来て困りました。『わからないことがあれば聞いてね』と言うので聞いたら逆ギレされたことも。自分で抱えきれない仕事やストレスを押し付けられるのはごめんなので、2週間で辞めました」
女性は短い勤務期間を振り返り、「たいして何もしませんでした。というよりトレーニングがないのでできませんでした。でも時間が拘束されたのは事実で、その分の給料は支払われるかと思いきや、1円も出ませんでした」と語っている。
引き継ぎがなかったことを??責された挙句「前任者に会いに行け」と言われ退職決意
バイヤー経験のある30代男性は、通販サイトのマーチャンダイザーの仕事を半年で退職した。面接で気になる点をすべて確認したうえで入社したが、社内ルールや休暇制度など、確認した内容と異なることだらけだった。
「同じポジションの先輩社員は、私の入社時点で退職が決まっていましたが、引き継ぎをせず。『適当に合わせてください』と言って、1か月後に去っていきました。残された私は、業務手順や社内承認の方法もわからない状態。連日終電ギリギリまで残業しては業務整理をすることに」
その後、退職を決定づける出来事が起きた。
「そもそも聞かされていない、記録も残っていないプロジェクトがあると発覚。引き継げていないことを??責されてしまいました」
完全な前任者の非にもかかわらず、責められてはたまったものではない。男性は上長に直談判した。
「面接時の確認事項との相違点を伝えると『そんな質問された?覚えてない』と言われました。また、管理職が前任者の業務状況を把握できていないことを指摘すると『俺は業務内容を把握する必要はない。過去の記録がないなら前任者に会いに行け』と。これは無理だと確信し、その場で退職の意思を告げました」
男性はその後、転職に成功し「とても充実した日々を送っています」と語っている。
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