2021年F1シュタイアーマルクGPの土曜予選で、メルセデスのバルテリ・ボッタスは2番手だった。ボッタスは3グリッド降格ペナルティを受けているため、5番グリッドからミディアムタイヤで決勝をスタートすることになる。
ボッタスは金曜FP2においてピットボックスから発進した直後、コントロールを失ってピットレーンでスピン、マクラーレンのピットのそばでストップした。マクラーレンはFIAレースディレクターのマイケル・マシに対して「とんでもないことだ。我々のスタッフに当たりそうだった」と無線で訴え、その後、スチュワードはボッタスは「ピットレーンにおいて危険なドライビングをした」と判断、3グリッド降格のペナルティを科した。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス
FP3 3番手(1分04秒832/25周)
予選 2番手(Q1=2番手1分04秒537:Q2=5番手1分04秒443:Q3=2番手1分04秒035)
今日はペナルティのことは忘れて、すべてのことを完璧に成し遂げ、現状のなかで最大の結果を出すことを目指した。いい予選だったと思う。チーム全体でいいセットアップを見つけるために努力し、マシンに施した変更によってプラクティスの時より感触が良くなった。いいラップを走れたよ。今日の僕らのパッケージからあと0.2秒見つけ出せたとは思わないので、これが最大の結果だろう。
決勝スタートでは周囲のソフトタイヤ勢の方が少し有利だろうが、僕たちのマシンにとってはミディアムタイヤの方が優れたレースタイヤだと思っている。早い段階で彼らを抜くことが重要だ。
もちろん5番グリッドではなく2番グリッドからスタートしたかったが、仕方ない。この結果に対処するしかない。
レッドブルとは接戦になるだろう。今シーズンは、予選では彼らの方が速くて、決勝では接戦という状況が続いている。明日のレースが楽しみだよ。
(ペナルティについて語り)個人的にはかなり厳しい対処だと思っている。ペナルティが出るなんて、全く想像していなかった。だがもちろん他のチームにしてみれば、機会があれば「危険だ」と不満を言うものだし、そうなるとペナルティが出る。
このスポーツでは、誰もがライバルを陥れようとする。もちろん、ピットレーンに大勢の人がいたら危険な状況になる可能性はあった。でもあの時はそうではなかった。