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週末、自由な時間が欲しい

2021年06月27日 15:31  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
●今回のモヤモヤ「週末に自分1人の予定を入れづらい」
連載「ワーママのモヤモヤ整理します」は、託児付きランチサービス「ここるく」の経営者で、育休復帰・働き方改革のコンサルティングも手掛ける山下真実さんが、ワーママが抱えるモヤモヤに寄り添い、気持ちを整理していく企画です。

16回目の相談者は、Web編集者として働くかおりさん(34歳)。ゆっくり休める週末くらいは、1人で出掛けられる自由な時間が欲しいと思っているのですが、夫と週末の過ごし方について折り合いがつかず、モヤモヤしているといいます。
○今回の相談者さんのモヤモヤはこちら

平日は仕事の予定が詰まりがちなワーキングマザーにとって、週末は貴重な休息の時間でもあります。ご夫婦ともに気持ちよく過ごせるのが理想ですが、このお悩みに対する山下さんからのアドバイスは……?

●山下さんからのアドバイスは……?
○山下さんからのアドバイスは……?

まずは週末にやりたいこと、平日にできることの整理を。パパとお子さんが2人だからこそ楽しめる週末のプランを提案して、自分の時間を作るのも一つの手。

山下さん: 子育て中の女性の多くが、子どもや夫の仕事・生活を優先するマインドセットになっている気がして、このモヤモヤ、意外とあるあるかもしれないと感じました。

かおりさん: はい、夫や子どものことを考えると家族3人の時間を優先して作ってあげたいとは思うのですが、私のモヤモヤした思いを放置するとイライラが爆発してしまいそうで、どこかで折り合いをつけたいんです。

山下さん: そうであれば、まずは「毎日やりたいこと」「毎週やりたいこと」「毎月やりたいこと」「年1回やりたいこと」のセグメントに分けて、かおりさんが快適に暮らしていくために必要な"やりたいこと"をリストアップしてみましょう。

「どこまで自分のやりたいことを実現できたら快適な生活を保てるのか」その境界線がわかるだけでもだいぶ楽になると思いますし、平日ではなく土日に入れたい予定もさらに明確になるはずです。

●自分の状況を伝え、相手も楽しく過ごせる週末を提案しよう
○自分の状況を伝え、相手も楽しく過ごせる週末を提案しよう

かおりさん: やりたいことが整理できても、夫にどのように伝えるべきか悩みます。

山下さん: 旦那さんを説得するうえではまず、平日かおりさんがどのようなタイムスケジュールで動いているのか、なぜ週末に予定を入れたいのか、ご自身の状況を丁寧に説明できるといいですよね。

例えば、もし旦那さんが比較的自由に夜の予定を組みやすい一方で、かおりさんは事前の調整が必要でなかなか外出できないのだとしたら、その分かおりさんにとって、週末の自由な時間が貴重だと伝わるはず。状況を伝えることで、相手の理解も深まります。

加えて、体力が必要なプールや親子教室など、パパとお子さん2人で過ごすことがより意味を増すような週末のプランを提案できると、なお良いと思います。

かおりさん: 確かに、2人が楽しく過ごせていれば、私も心置きなく1人の時間を満喫できる気がします。

山下さん: 週末の過ごし方、どちらかが我慢せざるを得ない状況は長続きしません。ご夫婦ともに納得できる妥結点を見つけられるといいですね。

○山下真実

株式会社ここるく 代表取締役・社会起業家・2児の母。
米国留学によるMBA取得、米系投資銀行・金融コンサルを経て、ママになったことをきっかけに子育て支援という全くの新領域へ。人気レストランから選べる託児付きランチサービス「ここるく」を2013年にスタート。サービスを通じて集まる働くママのインサイトと、MBA・コンサルで得た専門知識の両面から、ママ向けサービス開発や育休復帰・働き方改革コンサルティングなども手掛ける。『第14回女性起業家大賞』、三菱UFJ銀行主催『Rise Up Festa』最優秀賞受賞。

○比恵島由理子

イラストレーター、2児の母。早稲田大学を卒業後、一般企業に就職するもデザインの道を志し、東京デザイン専門学校で学ぶ。編集制作プロダクションで実用書を中心とした書籍編集・イラスト制作を経験した後に独立。現在はWebメディア向けに活動中。自身の出産体験や子育てについてnoteに掲載している。