アイドルやゲームなど、趣味の分野で精力的に活動することを"オタ活"という。なかにはグッズ購入や課金などで出費がかさみ、オタ活費用が膨大になる人がいる。そのような人たちは、オタ活によって心の充足や生きがいを感じているようだ。
埼玉県の20代女性は、「アイナナ」と呼ばれるアイドル育成ゲームアプリ「アイドリッシュセブン 」にドハマリしている。今回は、この女性の"アイナナオタ活"ぶりを紹介する。(文:コティマム)
「1か月の課金額は10万円。グッズ購入に100万円は使っている」
「アイナナ」は、トップアイドルを目指す7人の男性アイドルたちを応援するゲームアプリだ。女性は専門学校時代に「アイナナ」に出会い、オタ活を続けている。"推し"キャラクターは「逢坂壮五(おうさかそうご) 」だ。
女性は医療職の正社員で年収300万円だが、専門学校生のアルバイト時代からオタ活にお金を注ぎ込んできた。
「アルバイトの頃は、稼いだ分をすべてアイナナ資金へ使いました。1か月間の課金で10万円は使い、今までに使った金額は200万円以上です」
内訳は主にグッズ代で、推しの逢坂壮五グッズ購入に使っている。
「アプリにハマりだした瞬間から、『私はこのキャラに貢ぐなぁ』と思っていました。通常発売のグッズや、イベントグッズは限定ものが多いので、それにほとんど使っています。100万円は使っているかと思います」
女性は「アイナナ」の魅力について、「トップアイドルを目指す7人のアイドルたちが、たくさんの困難と試練を乗り越えて、苦労のアイドル人生を生きていく姿に感動しました」と熱く語る。
アイナナで「仲の良い友達がたくさんできたことが一番大きいです」
こうしたゲームアプリでは、登場するキャラクターの性格や特徴、バックグラウンドがきめ細やかに設定されているため、ストーリーの深みが増している。キャラクターたちはプレイヤーの心をくすぐり、魅了する。
「私の好きな逢坂壮五くんは、温厚で皆に優しく、とても礼儀正しい子。ですが、言いたいことが言えず我慢ばかりの性格です。それでも『アイドル』という夢を諦めない強い意思があります。たくさんの仲間たちと出会い、自分自身の中にある『本当の逢坂壮五』を取り戻していくんです。その姿に何度涙したことか覚えていません」
また女性は「アイナナ」をプレイして「アイナナ仲間が増えました」と語る。
「リアルな友達を含め、SNSを通じて同じアイナナ好きの方と繋がり、一緒にイベントやライブに行けるようになりました。仲の良い友達がたくさんできたことが一番大きいです」
社会人になると自宅と職場の往復で、新しい友達をつくる機会が少なくなってしまう。同じ趣味を持ち、熱くなれる仲間と出会えたのは貴重な体験だ。オタ活にはお金がかかるが、働いて支払いができれば問題はない。オタ活で交流の和が広がり、幸せな気持ちになれるのは素晴らしいことだ。
※キャリコネニュースでは引き続き【アンケート】オタ活で貧乏な人のほか「夏のボーナスいくらですか?」やオンライン会議中のとんでもないエピソードなどのアンケートを募集しています。