世帯年収2000万円以上が抱える、日常の問題は何か。「それだけの収入があれば」と思う人もいるだろうが、埼玉県の30代女性(世帯年収2000万円)は、
「子どもが2人いる。夫が自営業のため、同じ年収のサラリーマン世帯よりは、自由に使えるお金が多いかもしれない。でも仕事柄、出て行くお金も多い。欲しいものは買うが、最安値を調べてからにしている」
という声を寄せている。
神奈川県の40代女性(IT・通信系)も、夫婦と子ども2人の4人家族で世帯年収2000万円。「2人とも中学受験を予定しています」と述べつつ、
「教育関連の費用は遠慮せずにかけられますが、医療費負担があることに納得できません。それに保活は苦労しました。認可保育園は年収勝負なので、生後6か月から無認可に預けポイントを稼いで申請したり、手付け金を払って別の保育園を抑えたり」
とコメント。さらに女性は、生活状況についても説明する。(文:鹿賀大資)
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「3人目は金銭的にも体力的にも厳しいですね」
女性は「夫婦共にフルタイム勤務で、駅まで徒歩10分以内の戸建てに住んでいます」と語る。以前は夫婦共に終電まで働いていたため、駅近物件を選んだ。しかし現在は揃ってリモートワークに移行したため「もう少し広い家が欲しくなりました」と続ける。
「出産を機にキャンプを趣味にしていますが、車を持っていないためすべてカーシェアリングで済ませています。コロナ前は2年に1度のペースで海外旅行をしていましたが、今は行けていません。高校無償化の対象外だったり、奨学金問題だったりがあるので、3人目は金銭的にも体力的にも厳しいですね」
女性はこれから直面する、子ども関連の助成の所得制限について「不安定な時代だからこそ、国には学ぶ機会を平等に与えてほしいです」と投げかけた。
栃木県の40代男性(メーカー/世帯年収2200万円)は、夫婦共働きで2人の子どもがいる。給与収入以外にも、太陽光発電と不動産投資の副収入があるため「手取り年収はかなり多いかと思います」と語る。とはいえ、
「晩婚のため今後の教育費を考えると、短い期間で資金を確保しなければなりません。まだ住宅ローンの返済も残っていますし。そのため月・年単位でマネープランを立てて、収支を"見える化"しています。その甲斐もあり、投資や貯蓄は余裕をもってできています」
と一筋縄ではいかない事情も明かした。
「世間のサラリーマンの年収より税金が引かれている」
富山県の50代既婚男性(不動産・建設系/世帯年収2500万円)は、夫婦と子ども2人の家族4人で戸建てに住んでいる。自宅以外に仕事用のマンションも所有しているが「ローンはありません」と綴る。
「普段の生活では、金額を意識せずに買い物できます。地方なので、特に贅沢できる場所や品物もありませんから。貯金は意識していませんが、手取りの3割程度。子どもは2人とも、国立大学の医学部を志望しています。教育費は財産分与かつ投資と捉えているため、希望するものをすべて与えています」
そう語る男性だが、税金の高さには「世間のサラリーマンの年収以上を引かれています」と不満をこぼしている。ただ、旅行や高級品などに興味がないことから「老後に不安はありません」とも綴っていた。
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