東京五輪開催まであと1か月を切った。政府は開催する方向で舵を切っているが、今なお反対の声は根強い。キャリコネニュース読者からは、「コロナ感染のリスクも高く、お祭り気分になれない」(東京都/50代女性/福祉・介護)というように、このコロナ禍で純粋に応援する気持ちになれないという声が多数寄せられている。
いつもの五輪とは明らかに違う東京五輪。素直に応援できない気持ちはわからなくはない。(文:林加奈)
「今はコロナの感染を抑えるのが優先。五輪なんてやっている場合ではない!」
事務・管理の50代男性も「今の時期、コロナ感染を抑えるのが第一優先されるべきで、オリンピックなんてやっている場合ではない!オリンピックは利権まみれで正直応援する気になれない」(神奈川県)と反対姿勢を見せる。
別の50代男性は、複雑な胸中をこう語る。
「五輪選手には気の毒だが、何年も甲子園や多くの出場大会を目指してきた選手たちには感染防止のため強制的に諦めさせ、自粛を求められてきた。五輪だからといって素直に応援できない」(神奈川県/専門職)
確かに、コロナ禍で中止を余儀なくされている競技大会も多い。そのような中で五輪だけが開催される状況は矛盾しているようにも思える。男性は続けて「五輪を『安心安全』といい、感染対策をしている飲食店には時短営業や休業などルールを強制している」と、政府施策の矛盾点も指摘している。
「大学生はオンラインで2年生に、延期の修学旅行はついになくなった」
一方、岐阜県の40代女性は五輪を「開催すべき」と回答。ただ、「正直心から応援できない」と、中止すべき人と気持ちは同じだ。開催するかわりとして
「学校行事や飲食店への規制を五輪と同じ程度に緩めていただきたい。大学生はほぼオンラインで2年生になり、高3生の延期延期の修学旅行はついになくなり、中3生も部活引退前に十分練習できずにいます。本当に納得できない」(専門職)
と、複雑な胸中を語る。
この女性の言うように、日常生活においても五輪並みに自粛が緩和され、イベントも自由に開催できていたならここまで反対意見も出なかったのではないだ。そもそもコロナが収束していないので無理は話ではあるが……。
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