2018年までマクラーレンでレーシング・ディレクターを務めていたエリック・ブーリエが、F1第7戦フランスGPが開催されたポール・リカール・サーキットを訪れていた。
ブーリエがポール・リカールに来ていたのは、彼の現職がフランスGPのマネージングディレクターだからだ。今年のフランスGPは直前にカナダGP、それに代わるはずだったトルコGPが相次いで中止となり、1週間前倒しになったが、ブーリエはその変更を見事にこなし、1日最大1万5000人の観客を入れて、2年ぶりの大会を成功裡に閉幕させた。
マクラーレン・ホンダ時代には立てなかった表彰式に、フランスGPではマネージングディレクターとして参列。ホンダの優勝を喜んでいた。
「ホンダと一緒に仕事できたことを誇りに思っている。マクラーレン・ホンダ時代、私は何度も日本を訪れ、青山とさくらで多くのミーティングを行った。我々とホンダの挑戦は困難の連続だったが、その旅を共に歩んだことを私は後悔していない。なぜなら、彼らならいずれ成功すると信じていたからだ」
「我々の夢はマクラーレン・ホンダでは成就することができなかったが、ホンダが活躍している姿を今こうして見ることができて本当にうれしく思っている」
最後に、ホンダが今シーズン、メルセデスを倒してチャンピオンになれるか聞いてみた。すると、ブーリエは次のように即答した。
「もちろんだ。彼らがチャンピオンになることを私は祈っている。なぜなら、私はホンダ・ファミリーの一員だったんだからね。アリガト」